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掲示版: 話題「一度映画を作ってみよう!」 (MM)

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一度映画を作ってみよう!
MM2002年02月27日10時53分更新
ヘイトメールに関してかなり反響があったようですが、
このシネマスケープがいかに「映画好きのための真面目なサイト」であるかを象徴しているように思えました。
5点を付ける人にも1点を付ける人にもそれぞれ理由があるわけです。
わたしも1点や2点を付けたことがありますが、実はすごく罪悪感を感じています。
なぜならわたしは映画を作ったことがあるからです。
どんなしょーもないバカ映画でも、監督がいて脚本家がいて照明さんがいてその他のひともいて、その人たちが一生懸命観客をよろこばせようとお金をかけて作った作品には違いありません。
だからその人たちの気持ちを思うと1点なんてつけられないと感じてしまいます。 (でもつけたりするんですけど)
だからといって点を甘くしたほうがいいとは思えませんが、採点する前に少しだけ慎重になってもいいのではないでしょうか。
Re: 一度映画を作ってみよう!
ina2002年02月27日13時56分更新
はじめましてMMさん。わたしも映画関係者のことを考えると1点2点をつけるのに躊躇してしまいます。私は写真関係の仕事をしており取材で映画関係の人にあったりする機会があります。その人たちの熱い思いや気持ちを見ると「映画への愛」をひしひしと感じます。まだコメントを書いていないのですが「千年の恋」は写真集の仕事で長い間太秦撮影所に行き映画屋の人たちの熱い気持ちを見ていると5点どころか100点あげても足りません。
けれどもやはり映画は作品として評価するのが正当でしょうか?難しいです・・・。
あと私は大学時代自主映画を作っていました。自分で作ってみるといかに映画を作るのが難しいかわかりました。そして自分で映画を作るとより映画を好きになっている自分を発見できました。
Re: 一度映画を作ってみよう!
tredair2002年02月27日15時20分更新
MMさん、はじめまして。
映画を作ったことはないので、だからこそわかってない、のかもしれませんが、1点2点どころか監督に対してガンガン文句を言ってばかりのemauと申します。
確かにそういった「制作側の事情」を考えると採点も慎重にならざる得ないかもしれません。が、個人的な見解としては「んなこと言いだしたらキリがない。」とも思っています。
誰にだって「自分はつくったことがないもの・したことがないもの」がたくさんあると思いますし、だからと言って(素人として評価するのに)遠慮する必要はないと思っています。たとえば、アンケート結果が悪い漫画ほどページ数が後ろに移行し最終的には打ち切りになる某漫画雑誌の読者(ハガキを出して次回の打ち切り決定戦に参加したことのある人)すべてが、漫画を描いたことがあるわけではないと思います。けれど、それは問題だ、と考える人は(もしかしたらいるかもしれないけど)そう多くはいないでしょう。
また、どんなジャンルの仕事であれ、それでお金を得て生活している以上は顧客満足度を高めなければならないのではないだろうか、とも考えています。
たとえば私は料理人ではありませんが、レストランでまずい料理を食べたらまずいと言います。友人に「あの店はどうよ?」と聞かれても「そうねぇ。コックさんの頑張りが伝わってきたからそれを考えると…。」などとためらうことはありません。私は大工ではありませんが、建ててもらった家が傾いでいたら「あの大変な工程や棟梁の頑張りを思い出すと文句は言えないねぇ。」とは言いません。雪印の元社長さんが「私は寝てないんだ!」と言ったときにも「じゃぁ、仕方ないか。」とは思いませんでした。<これはちょっと違う。
ともあれ「相手はプロ。それで食ってる以上、ある程度の覚悟はあるはず。」ということと「こちらは素人。食わせている以上、少しぐらいは吠えても可(しょせん遠吠えだし)。」というのが私の率直な意見です。
だからと言って、制作者側の死までは望みませんけどね。<制作に対する姿勢や作ったものに対してならば「(押し)殺してください。」と思うことは多いけど。
Re: 一度映画を作ってみよう!
ハム2002年02月27日17時09分更新
そうです。作った人のことを思えば、『シベリア超特急』ですら一点はつけられません。てゆーかあれは一点つけるのが礼儀でしたね。てゆーか『シベ超2』未見なんですけど『』が作られるというのは本当なんでしょうか。てゆーか水野氏はあの映画を作ってから批評の態度は変わったのでしょうか。
でもemau様のおっしゃるように、向こうはプロ、こっちは素人です。金を払って最後まで見たんなら文句を言うのもOKでしょう。なにしろそこで甘い採点をすると被害者を増大させる危険があるので、やはり厳然たる態度も必要ですね。
Re: 一度映画を作ってみよう!
Kavalier2002年02月27日18時23分更新
初めまして、MMさん。 私も昔、自主制作で映画を作っていたことがあります、そこでの作っていた時の経験ですけど、率直な意見が聞けない状況もまた作る側としては辛かったです。私が映画作っていたサークルはあまりに馴れ合い所帯が強くて、作品に対して素直な意見(特におもしろくない作品に対して)自由に発言できない雰囲気があったんです。自主制作映画なんだから、作り手が自己満足したらいいだろ、とは私には思えなかった。上映会等で見てくれる外部者もほとんど身内でした。当時、私は自分の作った作品がどんなにおもしろくなくても、率直な意見やおもしろくない部分をきちんと指摘した感想を聞きたいなぁ、と切望したことを覚えてます。
低い評価を付ける時は、多くの人があまりに感情的で、時には作り手の人格にまで理由も根拠もない批判していることが多いような気がします。だからこそ1点を付けることに対して、ネガティブなイメージが付いてしまうんじゃないでしょうか。私も作り手が真摯に作品を作っていることが感じられる限り1点をできるだけ付けたくないとは思います(逆に、作品を作ること適当に考えてる制作者は許せない)。しかしながら、我々は観客です、最低限のマナーさえ守れば、1点を付けることを恐れてはならないと思います。
Re: 一度映画を作ってみよう!
peacefullife2002年02月27日18時33分更新
映画ではないのですが、学生時代に芝居をやっておりました。と言っても素人演劇ですが・・・。
公演を打つと、お客様にアンケートを書いて頂いていました。ほとんど自己満足の為に読むようなものです。アンケートを書いて下さる方は、その多くが肯定的な意見でした。「下らない、つまらない、どうしようもない」などと思った方が、わざわざ書いてくれることは滅多にありません。
ただ、中には非常に辛辣な意見を書かれている方もいました。ショックを受けている者も確かにいましたが、次の公演に繋がるようなことを書いていただくことも度々あり、私自身は決して厭な気はしませんでした。また、そのお客様に次の公演にも来て頂いた時などは、とても嬉しく思いました。再度酷評をされた時でも嬉しかったです。
途中で席を立たれる方(つまらないからか、体調なのかはわかりませんが)や、アンケートは書かずに帰られる方(こちらは結構いる)もいました。そういった無言の方々に比べ、酷評でも書いて頂けるのは嬉しかったものです。
尤も、ここでなされるコメントは、制作側に伝える趣旨のものではありません(制作側の人間が見る可能性はありますが)。私が上に述べたものがそのまま当て嵌まる訳ではありませんが、「酷評あって当然」ということは十分にわかっている筈です。また、決して酷評に対してショックを受けているという訳ではありません。苦労して作ったものに、「良い・悪い・好き・嫌い」、様々な意見を出して貰えることが嬉しいという輩もいるのですから。
映画好きの方のホームページを拝見していると、その方の物の見方なりが窺え、面白いものです。一方、CinemaScapeでの面白さとは、色々な人の意見が一気に読めるという点だと思います。私は、愛する作品に★1が付いていたりすると、じっくり読む方です(特に赤reviewなど)。「なるほどなぁ」と思い、お気に入り投票したものも少なからずあります。
個人的な意見ではありますが、「制作者への罪悪感」という理由で遠慮がちなコメントが増えると、私の楽しみが一つ減ってしまいます。あまり気になさらずに、書いて頂きたいなぁ などと思ってしまいます。
emauさんの述べられている「んなこと言いだしたらキリがない。」になりそうですので、このへんで切り上げます。長文にて失礼致しました。
Re: 一度映画を作ってみよう!
torinoshield2002年02月27日19時27分更新
MMさん、こんにちは。私も違うジャンルで創作活動しています。おっしゃる事は痛いほどわかります。別に採点で甘くしろ、と言っているわけではなく作った人間達の思いも真摯に受け止めて評価しなくてはならない、と言う事ですよね? ペペロンチーノさんがおっしゃっているようにネット検索でもこのサイトは上位で表示されますので日本の映画関係者なら沢山見てますよ。自分の作った作品の評価は誰でも気になるものです。つまり自分で書いている映画評はそのまま関係者に読まれている、と思っていた方がいいでしょう。
創作活動をしている身から言わせてもらえば1点であろうが [自分のチェックしていなかったポイント、まあいいかと手抜きをしたポイント]などを見事に言い当てられると「お、こいつやるなあ」と逆に感心してしまいます。また、[こうした方がもっと良くなるのでは?]という意見も「え?それは考えなかった」というように楽しいですね。  しかし逆もあるわけです。たとえ5点をもらっても[自分がこだわって作った部分を無視、的はずれなポイントで評価]、[とても真剣に見ていたとは思えないのに(ここまではいいんです魅力が無かっただけです)酷評]、[敢えて挑戦した実験作を保守的観点から「のみ」評価]、まあ他にもありそうですがあくまでも創作側はこういった観点からコメントを読んでいるでしょう。
かといって私は皆さんにコメント内容を変えろ、と言っているわけではありません。あたりまえですが。色々な種類(喜怒哀楽、長文、短文)のコメントがあるのがここの魅力です。PeacefulLifeさんも書かれていますが「人の目を気にしないオリジナルコメント」は重要です。これは創作側にとっても欲しい情報なのですから。
Re: 一度映画を作ってみよう!
Keita2002年03月01日01時56分更新
評価する際は気を使う必要はないと自分も思います。もし、映画製作者で「映画を作りもしないのに、文句なんか言うなよ!」と思うような人がいたら、それは単なる言い訳にしか過ぎないと思う。どの題材でも、「しないなら文句言うな」というのは言い訳にしか聞こえない。酷評だろうが、意見を言うことは間違ってないと思う。例えば、国民は政治に関して、それなりの希望を持って国民の意見を言うが、それを政治家が「できもしないのに、文句だけ言うな」と思っていたら国が成り立たないと思う(あまり良い例えではないなぁ・・・)。映画評論家だって、映画を作ってるわけではないんだし。ばしばし個人評価してかまわないと思う。
Re: 一度映画を作ってみよう!
tomcot2002年03月01日20時42分更新
すこし話がずれるかもしれませんが少しだけ意見を書きます。 「1」をつけるというのは「5」をつけるぐらい気合いのいることで,それにはそれなりに真剣に映画と接していることが前提となるかなと,私は自分なりに思っています。だからこそ,「1」をつけるには慎重さが必要な分だけ,エキサイティングなことでもあります。毒にも薬にもならないような映画に気軽に「3」をつけるよりもずっと。「1」の映画には変に主張があって楽しいし,嫌い嫌いと言いつつ,ついには愛着がわいたりもします。 みなさんそれぞれの「1」があると思いますが,「1」の存在理由はそんなに否定的なものばかりではないと私は思います。
Re: 一度映画を作ってみよう!
TOBBY2002年03月03日02時10分更新
採点についてですが主観的な観点で良いと思います。だって脚本ひどくても映像が良かったり、役者が良くてもセットがひどかったりとか色々観点はあるし、個々の存在価値を拾うも拾わないも共鳴するもしないも個人の主観。僕も映画撮ったり絵を描いたりしてますが評価の視点は冷静さを保っていたいと思っています。逆にスタッフの苦労とか考えたら採点が狂う・・。映画は総合芸術。製作者の手を離れたら作品で評価しないとある意味作った側にも失礼かも。それに見る側はお金を払うわけだから一線は画して採点するのは当然かもしれませんね。僕は自分の採点に自信があってつけています。逆に不安な作品は採点していません。
Re: 一度映画を作ってみよう!
空イグアナ2002年03月03日10時34分更新
 こんにちはイグアノアです。映画は作ったことはありませんが、小説は書いています。プロではなく素人なので、読んでくれる人もほとんどいませんけど、ときどき感想をもらいます。
 僕もやっぱり批判的な批評を受けることがあります。そのとき、嫌な気分は全然ないと言ったら嘘になりますけど、でもやっぱり嬉しいです。独りよがりかもしれないけど、何だか自分が一つ成長した気分になります。褒めてばかりの批評も、かえって歯ごたえがなくて満足できないことがあります。
 確かに、少しは嫌な気分もあります。否定的な言葉を投げかけられたら、誰だって嫌だと思いますよ。でも作りたいものを作ってそれを他人に見せるってことは、否定的な批評を受けることも覚悟しておかなければならないことだと思います。
 KTAさんの意見にも賛成です。政治家の例えも適切だと思いますし、これほどよい例えはないと思います。もちろん政治と芸術では違うところは多々ありますが、今行われている議論について言えば根幹は同じ。言論も思想も制限されずに自由でなければならないと思います(”過去”の反省の意味も込めて、ここで強調しておきます。僕自身他人の文章を制限しかけました)。それからTOBBYさんの言うように、主観的な批評でも何もかまわないと思います。もともと映画の批評というのは、政治の問題などよりもはるかに主観での判断が多くなるものだと思います。
 ただ、礼儀は必要ですから、言葉遣いには気をつけています。「この映画はつまらない。」「こういう意見が多いけど、僕は違うと思う。」ということは書きますが、「この監督はクズだ。さっさと映画監督なんかやめろ。」とか「この映画は馬鹿なファンに支えられてヒットした。」とかいったような、直接、監督や他の映画ファンをけなすような書き方はしないように心がけています。また、否定的な立場をとるときには、どこがつまらないのか、その意見のどこが間違っているのかをちゃんと示すようにしています。
 特に(シネスケや映画批評ではなく一般的に)毒舌批評と呼ばれるものは、表現ばかりに凝っていて、根拠に欠けていたり、論理が破綻しているものが少なからずあると思います。
Re: 一度映画を作ってみよう!
立秋2002年03月03日21時39分更新
 こんにちは。映画ではありませんが映像業界の片隅で生きている立秋と申します。
 「制作側のことを思うと低い点は・・・」といった意見もあったようですが、私は寧ろ逆だと考えています。制作には多数のスタッフが携わり、職人気質の照明さんも、足蹴にされてるCAも、弁当配ってるADも、ちょっと可愛いTKも、みんなみんな一所懸命なんです。いみじくも『8 1/2』のreviewに書いたとおり、みんなその状況でベストな仕事をしようと頑張ってます。それは現場を見てきた私が保証します。
 だからこそ、だからこそ、です。監督には、そのみんなの努力を、頑張って撮ったカットを、素敵な映画にまとめあげる責任があると考えています。ファイナルエディット権が・・・といった言い訳もあるでしょうが、その程度でダメになる映画はその程度、ってことです。
 てなワケで、どうしても充分な予算と時間をかけて創られた、いわゆる大作映画になればなるほど、その監督の責任は重くなってしまうとも言えます。
Re: 一度映画を作ってみよう!
X68turbo2002年03月07日13時44分更新
映画ではないけど第三者から批評を受ける仕事に付いている者としては 作った人の苦労など見ている人間からして見れば全く意味の無い事です (もし「ここ作るの大変だったんですよ」なんて公言する製作者が居たとしたら  それは最低だ、なぜならその大変な作業を行うのが当人の仕事なのだから) 「物」を作る人はその「物」で勝負するのであり、その作品の主張、良さなどを 「物」で表現できなかったらそりゃもう駄目駄目です
尤も賛辞よりも罵倒のほうが後学の為になるんだけどね