★3 | カイジ 人生逆転ゲーム(2009/日) | シンプルでスピード感のある物語構成、わかりやすくメリハリのある映像、俳優も上手。作品はエンターテインメントとして成り立ち、漫画から実写化も成功していると思います。しかし面白いのに何故か心は”ザワザワ”しない。 | [投票(2)] |
★4 | (500)日のサマー(2009/米) | 普通の男目線の恋愛物語をMTV出身の監督らしくテクニックを駆使し時系列を細かくした構成で面白い作品に。主演のジョセフ・ゴードン・レヴィットがとても親近感を呼び魅力的だ。映画って題材はありふれていても監督の技量と俳優の魅力でここまで変わるのか。ただテクニック屈指の作品には限界もある。 | [投票] |
★3 | カビリアの夜(1957/伊) | 主人公の娼婦をフェリーニの奥さんであるジュリエッタ・マシーナが演技を通り越して、役そのもののような存在感で映画の中を”生きている”。彼女のマンボのダンスの生き生きとした動きは絶品。そしてこの映画のラストの表情は一生忘れられない。 | [投票(2)] |
★4 | 祇園の姉妹(1936/日) | 今まで観た往年のスタイリッシュな様式美の漂う溝口とは違う、生々しさ人間らしさを感じるほどリアリティが溢れる作品。驚くのはたった1時間ほどの短い作品だが 全く短さを感じさせないほど芸子姉妹と旦那衆の物語から人間の本質が凝縮して描かれている。 | [投票(1)] |
★4 | お早よう(1959/日) | カメラは小津流にローで固定されているにもかかわらず、登場人物がご近所を行き来するので圧倒的な空間的広がりと開放感を感じる。実に気持ちが良い。 | [投票(2)] |
★3 | 乱れ雲(1967/日) | まるで2時間ドラマか、さだまさしの「償い」か、超メロドラマ。しかし成瀬演出のおかげで格調高い男と女のドラマに奇跡的になっている。この作品の加山雄三は良い。 | [投票] |
★3 | 無防備都市(1945/伊) | あの有名な花嫁が夫を追うシーン。ほんの数秒のシーンだがまるで「本物の映像」の様。その本物さが胸を打つ。 | [投票] |
★4 | ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008/米) | フィンチャーの発想はやはり面白い。ただそのありえない奇妙な設定を外すとあまりにもしっかりした大河物語になっている。 | [投票] |
★4 | 空気人形(2009/日) | 是枝さんはリアルからまたファンタジーへ。リー・ピンビンの映像は空気が映っている。 | [投票(2)] |
★4 | 96時間(2008/仏) | オヤジ最高!リュック・べッソン制作の完全娯楽だが主役のリーアム・ニーソンの渋い顔が作品にリアリティを出している。 彼でなければこの映画は違っていただろう。 | [投票] |
★4 | 愛のむきだし(2008/日) | 勃起で感動して涙したのは僕の映画人生で初めて。最高に下品でヘタクソでC級なのに恐ろしい程エネルギーに満ちあふれている。映画への愛が溢れている。いや映画に愛されているのか園子温。 | [投票(2)] |
★2 | マンマ・ミーア!(2008/米) | ABBA、題名、母娘、3人の父親、結婚式、ギリシャというキーワードだけを聞くとこの映画はとても魅力的だが、残念ながらミュージカル映画なのにまったくノレませんでした。ABBAは好きなんですけど。例えばYMOのSFミュージカル、U2のアイルランドが舞台のロックミュージカル、スタンゲッツのボサノバ恋愛ミュージカルがあっても乗れるでしょうか。どんなにその音楽が好きでも、映画自体が面白くなければノレない。 | [投票] |
★4 | チェンジリング(2008/米) | 圧倒的な映画密度の濃い傑作なのは間違いないが、俳優イーストウッドの不在と実在の殺人事件という枠がほんの少しだけ今作を我々から遠ざけている。主人公が”乗り遅れた”赤い路面電車に私も同じ様に乗り遅れたのだろうか。 | [投票(1)] |
★3 | インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008/米) | 最近のスピルバーグの欠点は「安定感」だ。同じ巨匠の道を歩んでいくイーストウッドは「完成度」が高くなっていくのに。抜群に安定した面白さは本当は面白くない。そしてこの作品の物語の結末までもが謎が消え安定している。
謎は謎のまま不安定な完成度の高い作品を観たい。 | [投票(1)] |
★2 | 終わりで始まりの4日間(2004/米) | 細かい所のセンスは光っているが、肝心な物語やテーマは何も輝きが無かった。
それがインデペンデントの限界だとは思いたくない。 | [投票] |
★2 | ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009/日) | 破壊のない焼き直しのヱヴァンゲリヲン [review] | [投票(3)] |
★3 | キングダム・オブ・ヘブン(2005/米) | スコットの美意識に満ちた映像と非常に上手い演出は良かったが、優等生過ぎて他の歴史ものと似た様な感じですぐ記憶から消えてしまうだろう。こういう同じ様な作品は何本作っても砂漠に水の様なもの。鉄仮面と投石機だけは若干記憶に残る。鉄仮面の王様を主人公にした映画なら良かったのに。 | [投票(1)] |
★1 | 亡国のイージス(2005/日) | 驚愕のラスト! [review] | [投票] |
★2 | ハゲタカ(2009/日) | 残念ながら映画の描く物語より時代の方が先を行ってしまった。
もうハゲタカはいない・・・。 | [投票(1)] |
★3 | ウォンテッド(2008/米) | CGバリバリでこれでもかと”見せる”作品なのに印象的な大事なシーンはアウトフォーカスの向こうに。こう言う映画だからこそ”見せない”部分は効果的。 [review] | [投票] |