ゑぎさんのコメント: 更新順
日本橋(1956/日) | 四半世紀以上前に名画座(多分、大井町)で見ていて、柳永二郎の奇矯なキャラと、ヘンテコな様式美の演出ばかり印象が強く、失敗作だと思っていたのだが、再見すると、なかなか面白い、市川崑とすれば、良作の部類だと認識あらためました。 [review] | [投票] | |
ボーイ・ミーツ・ガール(1983/仏) | レオス・カラックスの初監督作は、やっぱりメッチャ初々しい、細部の可愛らしさに溢れた作品だ。面白い!例えば、全編に沢山出て来る、破砕(粉々になる、破れる、穴が空く等)のモチーフ。 [review] | [投票] | |
PASSION(2008/日) | 本作も『ハッピーアワー』と甲乙つけ難いレベルの傑作だ。見終わったあと数日間、頭の中でガーシュインのメロディが鳴り続けた。本作や『ハッピーアワー』に比べるなら、確かに『ドライブ・マイ・カー』は見劣りする、と云えるだろう。 [review] | [投票(2)] | |
GODZILLA ゴジラ(2014/米) | 渡辺謙とサリー・ホーキンスの両博士がセットで要所に現れ、全体を下支えするようなプロットを形成する。ホーキンスは顔リアクションだけの存在感で、イマイチ役割が明確ではないが、渡辺謙は、もう一人の主役に近いプレゼンスだ。 [review] | [投票] | |
GODZILLA/ゴジラ(1998/米) | 固着観念に縛られないように努めて見れば、これはローランド・エメリッヒらしい、良く出来た活劇だと思う。目を瞠る画面を造型する、ということを第一義に考え作る姿勢(多分)が好きだ。ということで、良い部分を列挙しておこう。 [review] | [投票] | |
壬生義士伝(2002/日) | 多くの方が既に指摘されていますが、終盤(鳥羽伏見の戦いの後)が冗長というか、くどい、と感じられる。 [review] | [投票] | |
ニトラム NITRAM(2021/豪) | ニトラム(NITRAM)は、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ演じる主人公のニックネームだが、その「いわれ」については劇中で説明がない。 [review] | [投票(1)] | |
他人の顔(1966/日) | これは演劇的な演出に終始し、スペクタキュラーな画面作り、という部分で物足りなく思う。それは、医師−平幹二朗、患者−仲代達矢、その妻−京マチ子を主要人物として展開されるメインのプロットのことを指している。 [review] | [投票] | |
不可能世界の旅(1904/仏) | バックの書き割りは遠近感を出そうとした絵が多い。その前で決まってコントが演じられる。騒動になったり、水をかけられたり。ポーターに殴られたり。 [review] | [投票] | |
月世界旅行(1902/仏) | 冒頭のカットから衣装に金がかかっていることがわかる。女性たちや司祭たちは皆豪華なユニフォームを着ており、男たちがフロックコート姿になり出発する。 [review] | [投票(1)] | |
母のおもかげ(1959/日) | これが清水宏の遺作か!いやあ、演出力の格の違いを見せつけられた気がした。 [review] | [投票] | |
小原庄助さん(1949/日) | 菊花に東宝のロゴが出て、続いて鐘をバックに「SHINTOHO」のロゴが出る。実は、本作には清水宏らしい印象的な道のカットが、ほとんど出てこない。 [review] | [投票] | |
ナイトメア・アリー(2021/米) | 中盤でギアチェンジし、景色が変わる映画だ。前半はカーニバル(見せ物小屋)を舞台にした、ある種のエキセントリックな群像劇だが、中盤で2年を経過させ、後半は、高級クラブや医師・大富豪の邸宅などを背景にしたクライムムービーになる。 [review] | [投票(3)] | |
ベルファスト(2021/英) | 開巻及びラストの町の風景部分はカラー。これがとても綺麗な色遣いだ。1969年への場面転換は、カラーの壁をカメラが上昇移動し、モノクロに転換する趣向。以降、ドラマ部分は基本モノクロだが、映画館で映画を見るシーンなどで、カラーの画面が挿入される。 [review] | [投票(2)] | |
ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021/米) | 「オール・オブ・ミー」の映画。タイトルは、ビリー・ホリデイ−アンドラ・デイが「奇妙な果実」の歌唱を続けることで、米国政府から睨まれる、すなわち、連邦麻薬局のアンスリンガー長官−ギャレット・ヘドランドとの対決のことを指しているのだが、 [review] | [投票(1)] | |
シラノ(2021/英=米=カナダ) | 開巻の、屋内で操り人形が吊るされているカットの何て綺麗な色遣い!操り人形には何かの含意があったのかも知れないが、少なくも、これ見よがしな使い方ではない。続く、公爵の馬車の窓へのロクサーヌ−ヘイリー・ベネットの映り込みの演出も見せる。 [review] | [投票] | |
女の歴史(1963/日) | 走る救急車のカットから始まる。続いて世田谷の美容院に場面が移り、救急車のサイレンの音と事故に関する会話となる。不吉なオープニング。美容院の主人が、高峰秀子だ。彼女の家族には、息子の山崎努と、姑の賀原夏子がいる。 [review] | [投票] | |
女の座(1962/日) | 笠智衆が庭石を持ったことで体を壊し寝込んだという設定で、子ども達が集まる。杉村春子が妻(後妻)。集まった子ども達は、長女・三益愛子、次男・小林桂樹、次女・草笛光子、四女・司葉子、五女・星由里子。そして亡き長男の嫁・高峰秀子だ。 [review] | [投票(1)] | |
コタンの口笛(1959/日) | アイヌの絵をバックにクレジット。伊福部昭の音楽がいい。コタン。村の俯瞰。多分、近くの山上から撮ったカットなのだろう。パンニングして辺り一帯を見せる。この川のある村のロケーション、オープンセットが素晴らしい。 [review] | [投票] | |
THE BATMAN ザ・バットマン(2022/米) | アベマリア。窓の向こうを双眼鏡で窃視したミタメのカット。ハロウィンの日から始まる。独白の多用。全編ほとんどが夜。屋内シーンもローキーが多く、夜の屋外は常に雨が降っている。このルックの統一とハードボイルドのムード醸成は見事だと思う。 [review] | [投票(1)] |