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グラント・リー・バッファローさんのコメント: 更新順

★3DEAR WENDY ディア・ウェンディ(2005/デンマーク=仏=独=英)銃を持つことで初めて「平和」を語り、「主義主張」を唱えることができる。若者たちの目覚め、もしくは「社会」の生成。前者だとラース・フォン・トリアーっぽくない脚本だが、後者ならなるほどと思う。[投票]
★3スウィート・ヒアアフター(1997/カナダ)うごめく人間と人間の間に存在する何か [review][投票(3)]
★3ALWAYS 三丁目の夕日(2005/日)いろいろな小話が織り込まれていて好きなタイプの作品なんだが、その小話のほぼ全てが小奇麗にまとまっているところが物足りなくもあった。「氷屋」のような余韻がもっと欲しかった。とはいえ、吉岡秀隆が夢見る家族の情景とかはベタでもホロリとさせられる。[投票(2)]
★2ブラウン・バニー(2003/米=日)あの出来事と喪失感を暗示させるような工夫(『バッファロー’66』でおこなったようなそれ)が乏しく、ただただ一本調子にやられると観ていてつらい。(★2.5)[投票]
★2TAKESHIS’(2005/日)面白くなくてもとにかく執拗に同じシーンやシチュエーションを反復していくところは、映画監督としての北野武以前に、タレントビートたけしが「風雲たけし城」や「北野テレビ」などのテレビ番組で何度も試みている。この執拗さが時に(笑いというよりは)独特の後味をもたらすこともあるが、今回はあのバカバカしい銃撃戦とか見苦しい擬似夫婦漫才ぐらいしか印象に残らなかった。[投票]
★210ミニッツ・オールダー イデアの森(2002/英=独)各種走り書き [review][投票]
★3キッズ・リターン Kids Return(1996/日)友情や愛情、ましては共闘など微塵も許されず、孤独な道行きを強いられるあまりにも無防備な若者たち[投票]
★310ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002/英=独)各種走り書き [review][投票(1)]
★3家族ゲーム(1983/日)この作品を観て真っ先に思い出したのは、はるか昔にやったゲーム「ポートピア連続殺人事件」だった。警告音と寄る辺なき不安定感[投票]
★2誰がために(2005/日)今風なテーマを持ってきながらも、演出や脚本は紋切り型で古くさい。特に池脇千鶴の役柄の置き方や転がし方は、観ている側が赤面してしまうぐらいわざとらしい。[投票]
★3そして、ひと粒のひかり(2003/米=コロンビア)麻薬を飲んだ聖母マリア。(レビューはラストに言及) [review][投票(2)]
★4スモーク(1995/日=米)ポール・オースターの話はいつも「数奇な偶然」が描かれ、そこから独特の透明感が生み出される。そんな空気観が再現されて、そこにブルックリンの街と人々の苦味が加わり、さらにトム・ウェイツの曲が重なるあのシーンにぐっと来ないわけがない。(★4.5)(再見につきコメント変更H18.6.4)[投票(2)]
★3父の祈りを(1993/米)このチンピラにとってIRAも暴れたいがための口実でしかなかった(だからこそ追い出されてしまう)。その後、どこまでも堕ちていった男が闘うための本当の理由を見出していく部分には迫力があった。が、そこに至るまでに失われたものはあまりにも大きい。[投票]
★3空中庭園(2005/日)平成の『家族ゲーム』。鍵が一つしかない庭園つき団地という牢獄。典型的ないわゆるサバービア物で若干古臭さを感じた。[投票(1)]
★3カッコーの巣の上で(1975/米)ぼんやりとした諦念(レビューはラストおよび『狼たちの午後』の展開に言及) [review][投票(5)]
★2アワーミュージック(2004/仏)あくまで個人的にであるが、ゴダールの魅力は「パンク」と「知性」が融合しているところにあった。前者が流麗な映像に変質した最近の作品は、正直見ていてしんどい。[投票(1)]
★4アラバマ物語(1962/米)当時の南部の裁判所。人びとが詰め掛け、みな団扇などで扇ぐほど熱気でむんむんしている。そこではふだん見えざるものが全て白日の下に晒される(評決とは別にあの娘に何があったのか衆目は目のあたりにする)。だからこそ不快な環境であっても、食い入るように状況を見る人びと。そんな場で戦う主人公の職業人としての吟持に心打たれる。[投票(1)]
★3スクラップ・ヘブン(2005/日)未来(レビューはラストに言及) [review][投票(5)]
★2フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996/米)「あれ」があるからダメなのではなく、「あの後」が単調でだるいからダメだと思った。キャストがやたら豪華なのも「仕掛け」だったのか?(★2.5)[投票]
★3亀も空を飛ぶ(2004/イラク=イラン)サテライト少年は、『天才マックスの世界』の主人公に似ている。まったく舞台背景の異なる両作品だが、ひねくれながらも自分なりの努力を一途に重ねる主人公の姿に心うたれる。[投票]