★4 | ベネシアフレニア(2021/スペイン) | 実際オーバーツーリズムに陥っているベニスを舞台に繰り広げられるスラッシャー映画。OPのジャッロ風クレジットからして期待値上昇。ベニスの迷宮感や濡れ光る怪しい夜・昼間の雑踏等良い絵が撮れてる。何とも言えないラストの収まりの悪さ・虚しさもひと味違って印象深い。逆に行ってみたい気にもさせてくれた。 | [投票] |
★3 | サウンド・オブ・007(2022/米) | 60年に渡る007シリーズを彩ったメインテーマ及び主題歌。ジョン・バリーを始め様々な関係者たちがそれぞれの視点で語り貴重な回顧録になってる。意外とこういうのって褒めちぎり多い中、イマイチだと思った歌にも言及してるのがいい。 [review] | [投票] |
★3 | 理想郷(2022/スペイン=仏) | 長い割にいい歳こいたオヤジ兄弟の、徹底した「郷に入りては郷に従え」さもなくばといった嫌がらせの反復に終始。少しは融和な方向性を見出す展開に出来なかったものか。ホラー映画ならもっとやっちゃってくれと思うが、本作はそうじゃないし。映画は時にメリハリ重要。中途半端。 | [投票] |
★4 | 毒娘(2024/日) | ケーキ3つとコーラ買ってこい!更には冷凍食品大好きとくれば脳をやられてしまう危険も指摘される昨今。そんな食生活に晒された小娘達の親に対する、ひいては幸せ家族へと飛躍する無意識下であろう怨嗟。単純にどうしようもない毒娘、そして毒を食らわされた可哀想な娘達とのダブルミーニング。家族描写がしっかりして両親完全悪じゃないのも良い。食生活、日本の食、大丈夫かな… | [投票] |
★3 | ザ・ラスト・ウェーブ(1977/豪) | 80年代スプラッターを浴びるように観てた青少年(オレ)には当時全く刺さらなかった作品。ラスト寝てた記憶(笑)でも今観たらハッスルブラッドやジャンプスケアに頼らない静謐な終末模様が心地よい(冒頭の異音を奏でる蜃気楼とか)アボリジニたちの顔面濃度も120%で、刻印された気分にもなる。3.5点 | [投票] |
★3 | ルックバック(2024/日) | え?と思ったのは4コマ漫画の真髄は絵の上手さ(勿論これも重要だが)より、アイデアや如何に4コマ目で前の3コマを回収して唸らせるかだと思う。主人公は相手の絵の上手さにのみ敗北感。でもそれは人それぞれだ。前情報無しで観たので、あんな後半(涙)にしなくてもよかったのではと思った。田んぼ道での変なウキウキステップは嬉しさを良く表してたね。 | [投票] |
★1 | 湖の女たち(2024/日) | 長尺故に濃密なドラマなのかと思いきや、731をぶっ込み本筋と強引なリンクを計ったが全く軽薄で、警察機構や週刊誌メディアのハイハイハイな権力屈伏描写。挙句の果てには変態カップル誕生の謎(これは別に否定はしない)で結局何を言いたいのかもうどうでもいいが、生産性がないどうのこうので介護従事者や入所者をダシに使うのやめろ。 | [投票] |
★3 | 安藤昇のわが逃亡とSEXの記録(1976/日) | 子分には地方に逃げとけやと司令を出しつつ自分は都内のオンナを巡り酒&SEX三昧(笑)しかも無表情でクールを装ってるがオンナに逃亡について問われると「オレは何かから逃げてるんじゃない、何かに向かって逃げてるんだ」いや、この科白は笑えたが、いつか使ってみたいパワーワードだった。 [review] | [投票(1)] |
★2 | ハッチング ー孵化ー(2021/フィンランド) | 思ってたのとは違った。卵自体がどんどん大きくなるのは円谷特撮系かと。全然怖さがなくてゲロ食って成長とか下品な描写やありがちな鬼ママ最強、家母長制みたいな展開。1番可哀想なのは腹を割かれたクマのぬいぐるみ。せめて自分で温めなさい。ね。 | [投票] |
★2 | スケア・キャンペーン(2016/豪) | 正直ホラー映画にリアルさはある程度欲しいかなとは思うが、今回みたいなクソ真面目さは追求しなくてもいいかな(好きだからこそ)まあ試みとしては面白いが、生成AIで真偽不能な映像出回る現在、たった8年前だがこのスタイルは古びたものになってしまってて、再生回数は伸びないと思う。 | [投票] |
★3 | 運び屋(2018/米) | 安全運転第一でやってりゃそんな儲かんならオレもやりたいわな(笑)つーかヤバい代物を高齢者に運送任せて大丈夫なのかと思わないのか。ジョークがちょっと気が利いてりゃOKなのか?まあでも終盤、ヘリ追尾のハイウェイにおけるショットは観たことないような鮮烈さだった。 | [投票] |
★3 | マッチング(2024/日) | 職場仲間に背中を押されマッチングアプリで泥沼にはまってく主人公。心の拠り所を求めるその実直さを応援したいんだがそうは問屋が卸さない。怪しい奴がバレバレな割に意外と楽しめたのは検索三昧なこの時代性にフィットしてたからかも。あと、斉藤由貴最近怖い(褒めてます) | [投票] |
★3 | ハンテッド 狩られる夜(2023/米=仏) | 人気のない深夜の郊外SSで、、、という好みな設定。闇の中煌々と照らされる貴方のマチのホットステーションが理不尽な修羅場と化す。若干「その行動違うだろ!」もあるがまずまず楽しめる。今宵のトランプ再選を受け、犯人よ、もうちょい待ってりゃお前、って。まあ今となってはだが。
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★3 | 変な家(2023/日) | 佐藤二朗の何となく似合わない職業とイケボならぬヘンボはまあいいとして、もう少し「間取りの謎」で攻めて欲しかった。前半はまずまずいい雰囲気だったので。後半、この令和の今、横溝正史ワールドを石坂浩二を以てしてつぎ込むその昭和な心意気。ちょっとムリがあったが日本の土着的田舎風情は消えて欲しくないなとも。 | [投票] |
★4 | イット・カムズ・アット・ナイト(2017/米) | 派手さはないが、現状認識が的確なカメラワークと時にそこから幽体離脱したかの様な意味深なショットが登場人物達のどうしようにも仕方ないと思える良心のせめぎ合いを好サポート。イットの正体…。また、思春期の息子の遣る瀬なさが良く出てた…。個人的に本品こそは良質且つ余韻や考察を楽しめるソリッドスリラーだと感じた。 | [投票] |
★2 | 告白 コンフェッション(2024/日) | 山小屋のあからさまなセット感が雪山に孤立している心細さを削いでいるのがまずイタイ。主人公ふたりの言動・行動・応対も「あんたらホントに何年も慰霊登山した仲か?」と。心理戦かと思いきや早々と瞬間高速移動の鬼ごっこ。かなりお寒い映画だった、、、まあ雪山だからね。それが狙いか!? | [投票] |
★4 | インフィニティ・プール(2023/カナダ) | タイトルのごとく久々に「浸れる」作品だった。もう線引きとか境界とか途中で投げ捨てて。 [review] | [投票] |
★2 | Cloud クラウド(2024/日) | 全ての登場人物が端っから心が抜き取られたような状態でのよ〜いドンなので変化に乏しいし、ある者は無理矢理なキャラに変貌してる。しかも総じて絵面が安いし、緊迫感のないドンパチは退廃を狙ったとしても目新しさが無かった。 | [投票(2)] |
★3 | みなに幸あれ(2024/日) | 田舎のじいちゃんばあちゃんが色々やらかしてくれる一種の高齢者フォビア的ホラーかと思いきや、なんだか家族ぐるみの笑える展開になり逆に味があって嫌いではないなと。だが、、、 [review] | [投票] |
★2 | 怪物の木こり(2023/日) | 鑑賞者の予想を覆す事に重きを置きすぎてる感じ(覆されてもなんじゃそりゃレベル)。まあ、その練り込みは良いとしても菜々緒のプロファイラーと亀梨の有能弁護士って設定がやや似合わなかったかな。ただサイコパス的要素がある人間が現実社会を牛耳る傾向にあるのは間違いないし、それを再認識させてくれた作品、でもないような微妙な余韻。 | [投票] |