★5 | 義務ではなく権利として2000年代の日本に登場した映画だ。地方都市の虚脱と土着性の喪失。本来、土着は粘着を生み、鬱陶しいまでの生命力の源として生活者を支配していた。それがいつの間にか生気を抜かれ、粘着だけが残るこんなに危うい姿になってしまったのだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] |
★4 | 閉塞感が絶望や破滅みたいな高度成長やバブルの合せ鏡ではなく、ここから始める者の視点で認知されている。そのマスなカオスを描く筆力に唸りつつ、マグマがプチ噴火に終わるのが矢張りもどかしい。「鉱水」や「ライブ」がトリガーになり得たから尚。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 怒り、諦め、そのような感情はとっくに通り越し、すでに考える事をやめてしまったかのようだ。そんな世界を必死に否定しようとした猛の信念は…。この作品の圧倒的なパワーに打ちのめされ、まだ整理できないでいる。「空族」…注目すべき集団だ。 (ガリガリ博士) | [投票(1)] |
★3 | これが今の地方都市の現実だなんて言われても、特に驚かないが、外国人労働者と不法滞在者たちの渦巻く甲府を見るにつけて、え、いつからこんなことになっていたんだっけとやはり自分の目を疑ってしまう。
[review] (セント) | [投票] |