★5 | 基本的に視点がリズ主観が多いので、ややもするとバンディは冤罪だったのではないかという疑念が湧く余地すら持たせる本作。テッド・バンディという実在したシリアル・キラーの存在を知らなかったので、最期にリズが彼に見せたもの、それに対する彼の反応にかなり驚かされた。 (IN4MATION) | [投票] |
★4 | 変態臭を排し変態を描く試みが接見室での硝子文字に収斂される。トリックスターの生成過程に触れず、其奴らは唯そこに存在するのだという諦観。捏造された世界で生きてきた彼女が再生するには知るという通過儀礼が不可欠の要件だった。その1点突破が鮮やか。 (けにろん) | [投票(1)] |
★3 | 映画ポスターに大きく書かれた「極めて邪悪、衝撃的に凶悪で卑劣」というアオリ文は、「原題直訳」だったんですね。製作も務めたザックは、テッド・バンディを演じるのに最適な「知的な美形俳優」ですね。 [review] (プロキオン14) | [投票(1)] |
★1 | 21歳と11か月まで童貞だった覗き魔でストーカーでオナニー中毒の元帰宅部員とモルモン教徒のおぼこ娘の出会いと別れを彼女視点で描くという出発点はいいが、自己を客観的に見れない人物の自画像を批判的に捉えられないなら、今更映画化する意味がどこにあるのだろう。このテッドのペルソナはディカプリオの廉価版にしか見えない。半世紀たってもメディアの創りだした虚像の呪縛に囚われている。これじゃ、犠牲者の遺族も報われない (袋のうさぎ) | [投票] |