[コメント] 3つの鍵(2021/伊=仏) - 点数順 (1/1) -
平板語りの3挿話のタペストリーだが、人の心の経年変化が複層的に畳み掛けられる終盤が圧倒的。赦しや和解の一方で2度とは戻れぬ越境もありシニカル。小道具としての電話や幻視イメージと極右台頭の世情や祭典の華やぎなど大技小技を織り混ぜる演出は重厚。 (けにろん) | [投票(2)] | |
厳格という美徳による抑圧(父権主義)。静かに深く精神を蝕む孤独(家庭放置)。甘えと猜疑と遺恨(相互依存)。傷の浅い深いの差はあれど身に覚えがありそうなことばかりだ。確かに、起こしてしまったことにどう落とし前をつけるかに時間と労力を費やすことこそが人生。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
原題は「3階建て」を意味するらしく、建物が主人公と云ってもよい部類の映画なのだが、3という数字を残して、全く異なる抽象的な邦題を設定した所業も、この映画同様、なんだか人を食っているように感じられる。 [review] (ゑぎ) | [投票(2)] |