★2 | 姥捨てを個人的な感傷と感慨でだけ捉えており、それを被害と感ずる他者の存在など顧みない映画。一緒になって感動するのは難しい(含「イヴァン・イリイチの死」のネタバレ)。 [review] (寒山拾得) | [投票] |
★3 | 『楢山節考』ほど切羽詰った感じがしないのは、蕨野が老人たちの集落である事と、食べ物を貰いに里へ下りてよいという決まりがあるからだろうか。が、どちらが良いかは、個人個人の考え方であろう。 [review] (青山実花) | [投票] |
★3 | 「おばばよい、・・・ありつるか」、「ヌイよい、・・・したらよい」と淡々と繰り返される姑(市原悦子)と嫁(清水美那)の疎通が切ない。唄のようで、詩のようでもあり、呪文のようでもある。まさに、この世とあの世を行き来する心情の言霊のようだ。 (ぽんしゅう) | [投票] |
★2 | 方言と文語による台詞を理解するのが大変だし、崇高過ぎるテーマは大人の寓話を通り越してホラーにすら見える。市原悦子は久し振りに入魂の演技で底力を感じるし、中原ひとみ、石橋蓮司、李麗仙、左時枝ら平均年齢の高いキャストも、さすがと唸らせてくれる。山形の美しい四季を捉えた映像はまさに芸術の域。['05.1.23高槻松竹セントラル] (直人) | [投票] |
★4 | ある村では身分に拘らず60歳になると、山の上に置き去りにされる。その、老人たちと家族との思いを、秀逸な映像と達者な俳優で日本の四季をもとに鮮烈に描いている。姥捨山の後日談とでも言おうか、人間の哀しみがしんしんと伝わりました。 (セント) | [投票] |