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[コメント] 炎上(1958/日)
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★4吼える仲代は三島由紀夫。俯く雷蔵は私そのもの。 [review] (sawa:38)[投票(9)]
★2回想シーンに入るカット(市川雷蔵の背景だけを変化させるカット)のオプティカル処理は見事の一語。また、舞鶴の岸壁シーン。宮川一夫のアイデアで岩に墨汁を吹き付けたというが、なんたる暗澹。底なしの絶望感の表出。 [review] (ゑぎ)[投票(5)]
★3「女」という度し難い存在、或いは甘えん坊お子ちゃま大暴れ(--; [review] (ボイス母)[投票(3)]
★5眠狂四郎の市川雷蔵がまったくの別人になり切っていて凄い。 (ユージ)[投票(3)]
★3三島作品は幾つか読んではいるものの、実は『金閣寺』は未読。だが少なくともこの映画の筋を追った印象としては、「炎上」の必然性が生じるには、以下の要素をもっと観客に印象づける必要があった筈→ [review] (煽尼采)[投票(2)]
★4凄い作品だと思うが、正直、もう観たいと思いません。初見はマジで精神まで持って行かれそうになりましたから。精神状態が安定してない時にこれ観てたら、本当にやばかったんじゃないかな? 映画とは、こういう危険も伴います。 [review] (甘崎庵)[投票(2)]
★5変わり往く世界へ叩き付けた、絶・『炎上』。 [review] (町田)[投票(2)]
★4雷蔵が劣等感とモラトリアムと直情を組み合わせた演技が上手。周りの人物の表裏ある人格のあり方も微妙なラインをなぞっていて芸達者が多い映画だ。ただやはり宮川のカメラの炎の捉え方で三島の考えたものを画面に表現しようとしたのが肝。 [review] (t3b)[投票(1)]
★5これをカラーで撮ったら面白くも何ともないだろうなあ。 [review] (chokobo)[投票(1)]
★3市川崑ですら三島由紀夫は料理出来なかったといった感じ。 [review] (づん)[投票(1)]
★4仲代達矢と中村鴈治郎の人格性限界レースになってしまえば結果は自明。むしろ鴈治郎の重量感に雷蔵が巻き込まれる様が悲喜交々。 (disjunctive)[投票(1)]
★4人は己を認識して欲しいがゆえに生きる…それもまた事実だ。だが、物心ついたときより後ろ指をさされて生きてきた男は、それもまた認識の一つと一人合点してしまう。善も悪も無い。生きる証さえあれば、例え一つの権威を炎に包むことがあっても。 [review] (水那岐)[投票(1)]
★3驟閣寺を汚されたくないのは分かるけど、燃やしてはいけない・・・。 (ユウジ)[投票(1)]
★3吃り。差別されコンプレックス。劣等感と人間嫌いの悪循環。 [review] (マグダラの阿闍世王)[投票(1)]
★4中村鴈治郎の年季の入ったスケベっぽさがいいです。和尚が芸者遊びしてても不自然じゃない。それが市川雷蔵の心身の不安定さとうまい対比になってて面白かったです。 (きいす)[投票(1)]
★5宮川一夫は炎の中に金粉を混ぜたとか [review] (ペペロンチーノ)[投票(1)]
★2原作の中途半端な通俗化にすぎない。ちなみに主人公は清原似。 (_)[投票(1)]
★1やはり原作者に問題がある。それ以外は全て満点なのだが・・・ ()[投票(1)]
★3ミシマは切腹よりも、市ヶ谷駐屯地に放火してほしかったものだ。90歳過ぎでまだ収監されているなんて方が、生き恥晒す決意という本作の原作者として相応しかろう(含原作のネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票]
★3雁の寺』と記憶が混同してしまう人はエロいほうが『雁の寺』で寺燃えるのが『炎上』と覚えよう。驟閣=金閣がどうにも貧相で困るが、炎上シーンは黒白映画が持ちえた「炎」のイメージとして出色。家屋の引きずり倒しは『マルクス捕物帖』冒頭のような破壊感で、こういう「無駄な」細部に対する頑張りも嬉しい。 (3819695)[投票]
★4市川崑作品というより三島由紀夫作品と呼んだほうがピッタリな陰鬱さ。原作の空気を映像化する市川崑の凄腕もさることながら、市川の技巧に飲み込まれない原作に込めた三島の「念」もすごい。 (パグのしっぽ)[投票]
★3わかってはいるけど人間考えすぎるとよくない。純粋さゆえに追いつめられる主人公の孤独を永遠の大スタ−市川雷蔵が好演。 (ルクレ)[投票]
★4地味な作品だが市川雷蔵仲代達矢の存在感ある演技に納得。 (RED DANCER)[投票]
★4雷蔵は追い詰められた人間を演じても上手いのだなあ。炎上シーンも良かったけど、まあ一番迫力があったのは住職ですね。住職の引き出しの封筒に「山一證券」と印刷してあるのがいやはやなんともでした。 (ハム)[投票]
★5溝口(雷蔵)も、戸刈(仲代)も私の中にいる。 [review] (ピカレスク)[投票]
★5去年まで市川雷蔵の映画を1本も観たことが無かった洋画ファンの私が、初めて観たのがこの映画。名前だけは子供の頃から知っていましたが、これ程素晴らしい俳優とは思いませんでした。『眠狂四郎』もまだ1本も観ていませんので、今後が本当に楽しみ! (カレルレン)[投票]
★3無用者にこそ、人間理解という豊かな鉱脈への恐ろしい近道が備わっている。しかし、私を含めて見る者の目は無用者の観察に耐えられるか、という挑戦状をこの映画はたたきつけている気がする。理解という迂路の果ての絶望の向こうに市川雷蔵の透明なおびえ顔がある。 (ジェリー)[投票]
★3炎上シーンでモノクロの描写力の凄み、ひいては表現力の深さを思い知らされた。美しくもあり、手痛くもあるコントラストから浮かび上がる深遠な世界観というべきか。 (リヤン)[投票]
★4なんと救いようのない話であろう (TOMIMORI)[投票]
★5全てを知る者を演じた金満体質の煩悩に傾倒していく世が狂っているのであって、そいつは最初から最後まで狂っていたので唯一筋を通した人間らしい人間であって同時に人間の全恥部を担う、現世にいなくてはならない尊い存在、仏。 [review] (ジャイアント白田)[投票]
★4映画が始まってもなかなか市川雷蔵が喋らず、「どんな現代劇での姿を見せてくれるのか」と待っている観客に対し、吃り口調で喋る姿を見た当時の観客は驚いたに違いない。最初は肩に力が入っていた演技も、暗くなる物語と徐々に融合して行き、ラストでまさに「炎上」して昇華される。己の欲望との矛盾に悩む中村鷹二郎をもっと描き込んでいれば更に良い作品になっていたはず。 (タモリ)[投票]
★4劣等感に痛みきった少年は憧れの驟閣寺へと逃げ込み驟閣寺そのものになる。青年へと成長し自らを変えるために、変わらぬ美・驟閣寺を焼かねばならぬ。残ったのは抜け殻。矛盾に満ちた成長記。 (ぽんしゅう)[投票]
★5お寺がぶわっと炎上するシーンは絵画みたいでした。木下監督「楢山節考」同様、シネマスコープならではの見事なカメラアングルでした。 (ゴメズ)[投票]
★2仲代達也の関西弁が変。雷蔵、玉緒、鷹二郎と関西弁が達者な中にいたら仕方ない気もするが・・・。 (直人)[投票]
★4宮川一夫のキャメラよりも、登場人物たちの緻密な心理描写の綾。[Video] (Yasu)[投票]
★3首の絞め愛。 (ゴン)[投票]
★2この薄暗い画面の連続の中に反俗世の象徴たる主観的絶対美としての驟閣寺は一片たりとも垣間見えないので、主人公の懊悩がどうにも説明不足で薄っぺらい。結果、それを消滅させ自らも消えるという滅びの美学は陰々滅々たるコンプレックスの形骸的表象となる。 (けにろん)[投票]