★4 | 当人同士でも図りきれない「気持ち」ってのは確かに存在するわけで、それをありのままに捉えようとした市川崑の試みは正しいとしか言いようがない。大喧嘩の最中、川口の鼻をつまみながらチラっと微笑む岸恵子には僕も降参です。 (町田) | [投票(5)] |
★4 | 「ねえさん(岸惠子)の島田は‥‥」 [review] (Aさの) | [投票(4)] |
★3 | 姉が抱き、弟が感じた愛のようなも。少女から娘へと成長する姉自信にも、母性愛・兄弟愛・異性愛の境界は見えていない。鷹揚な父親と教条的な継母の空虚で形式的な家庭で、思春期の姉弟が紡ぎ出すプラトニックな愛情にクールなエロティシズムが漂う。 (ぽんしゅう) | [投票(4)] |
★3 | 鍋焼きうどんと、手と手を繋ぐリボンのくだりで、同タイトルを名乗る市川崑作品と山田洋次作品の違いがはっきりと見えてきた。後者はあくまで姉弟愛を貫くヒューマニズム作品なのに比べ、前者にはペシミズムの匂いと姉弟の倒錯した愛情の影が色濃く落ちている。出来の悪い弟への思いは断ち切れぬ絆と言うよりは、きわめて乾いたエロティシズムだ。このふたつの作品の繋がりは作家的齟齬の確認に他ならない。 (水那岐) | [投票(3)] |
★3 | 役者の演技を楽しむという意味ではとても興味深い作品ではありましたが、何しろ負の感情に支配されてしまうので、精神衛生上あまりよくなかった。 [review] (づん) | [投票(3)] |
★4 | 市川崑の作品はいつでも不気味な雰囲気がある。この作品もそうだが、不気味だからこそ文学的な気高さが際立つし、岸恵子の美しさも際立っている。江波杏子がまだダミ声になってないのにビックリ。['03.6.19京都文化博物館] (直人) | [投票(3)] |
★3 | 姉と弟の愛情と恋愛の綱渡り状態のような表現がこの作品を奇妙な高揚感として維持している。川口浩は決して巧い役者ではないが、周囲を引き立てる力を持っているようで、この作品も岸恵子を際立たせていた。でも、こんな姉を持っていたら私だって・・。 (tkcrows) | [投票(3)] |
★5 | 岸惠子の代表作!外国の映画祭では近親相姦的な映画と取られたそうだが、バカじゃないか? [review] (入江たか男) | [投票(3)] |
★3 | 暗黒波動が渦巻く家庭でも健気な姉弟はかく生きたという視点は無い。両者は乖離し相克を見ずドラマトゥルギー無きなか崑の歪な変質趣味と宮川の強固な偏執審美のみが際だつ。甘ったれた「おとうと」にも最後まで共感できない。ジェラシーかもだが。 (けにろん) | [投票(3)] |
★4 | 市川崑の前衛演出が冴え渡るフィルム・ノワール(?)。初めから壊れた家族関係は修復される見込みはなく、どの登場人物も画面外ではなんの痛痒も感じていない。とりわけ岸惠子は皆の依存をやすやすと裏切りかねない倒錯した性的魅力を発散している。 (shiono) | [投票(2)] |
★4 | 市川崑の大正という時代の画作りへのこだわりは、例の「銀残し」だけにとどまるものではなく、美術、衣装、照明、あるいはあのレトロな音楽にいたるまで、もはや偏執的といっていいほどのものが見られ、それはそれで自分には嬉しいものがあった。 [review] (ナム太郎) | [投票(1)] |
★4 | 疑念と諦念と無関心の映画。感情の高ぶりが一切なく、映像の暗さと相まって破滅的な気分にさせられる。中毒性が高い。 (パグのしっぽ) | [投票(1)] |
★5 | ラストシ−ンが特に好き。弟の面倒をかいがいしくみる姉の心情がここに凝縮されている。 (ルクレ) | [投票(1)] |
★3 | 市川崑のクールなモダンさは画の色調によって表現されているが、演出面では特記すべき点は見えない。あるとすれば岸惠子の容姿そのものがソレだ。よって本作は宮川と岸の代表作であって市川の代表作ではない。 (sawa:38) | [投票(1)] |
★4 | 前半は分かり易いコメディ、後半は一転して鎮魂歌やお経の練習の日々を活写しつづけていたカメラのファインダーを覗く宮川一夫の能力にジェラシー。岸恵子の、か細い開花しきれていない美しき蕾をフィルムに残した「岸残し」が最高である。演出技術とともに撮影者がどれだけ重要かが分かる逸品ではないだろうか。 [review] (ジャイアント白田) | [投票(1)] |
★2 | あまりにもボンクラな弟がうっとおしくて上手く入り込めなかった。岸恵子の凛々しさと田中絹代の存在感はさすがだったが、いかんせん川口浩が邪魔すぎる。 (ハム) | [投票(1)] |
★5 | いつか「弟萌え」の時代が来た時に、デフォルトスタンダードになりうる映画(てゆうか「姉萌え」か?)。 (もしもし) | [投票(1)] |
★3 | 淡々と母子の関係の変化を描くさまにはさすがに涙を誘われるが、継母の心根に変わらない部分があるようにも思え上手く乗れなかった。 (マッツァ) | [投票(1)] |
★5 | 市川監督の代表作であり、文学的解釈と映像のこだわりが見事に合致した芸術的作品。凛とした岸恵子と屈折した川口浩の兄妹が生み出す繊細な心情表現と日常のドラマ。 [review] (TOBBY) | [投票(1)] |
★5 | 「おとうと」でありながら「おとうと」以外の役者がそろって各賞を獲った作品。 (3WA.C) | [投票(1)] |
★4 | 岸恵子に女学生の役をやらせるのは無理があると思うが、その他は良し。とりわけ田中絹代演じる母親の心情が変化してゆく描写。[Video] [review] (Yasu) | [投票(1)] |
★4 | 「そんなもん吹いてたら唇が厚くなるから嫌よ」・・・何だ、ハーモニカかっ!w それはともかく・・・山田洋次監督の『おとうと』を鑑賞後に観た(2011/08/23 BSシネマ)。
[review] (IN4MATION) | [投票] |
★4 | 日経新聞「私の履歴書」で有馬稲子さんの連載されている記事がとても気になりました。 [review] (chokobo) | [投票] |
★3 | 川口浩がダメだなあ。特に後半の喋り方がまったく受け入れられない。 (TOMIMORI) | [投票] |
★4 | 若い江波杏子がかわいい!一見に値するぞ。 (KEI) | [投票] |
★3 | ハッキリ言って優秀な映画です。ずっしりとした渋い色調も堪らない。しかし、重要な療養シーンで家族の間柄がイマイチ表現しきれていない気がしないでもない。それは良しとしても、この弟、それにしてもペラペラとよく喋る。 (リヤン) | [投票] |
★3 | 文学の堂々たる映画化。市川崑、宮川一夫の代表作。しかし、テーマゆえか、市川崑の持ち味と言うべき透明感がなく、自分の中の市川崑傑作群には入らない。 (檸檬) | [投票] |
★3 | 映画単体として考えるなら、これは最高級の作品。ただし、私自身の何かがこの作品を拒否する。レビュー書くも複雑な心境だよ。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★5 | どう感じればこの映画の主題を捕らえれるのだろうか。私は女性では無いし、このような愛情は持ち合わせてない。でも胸が潰れるような焼け付くような思いをしたのは確か。 [review] (t3b) | [投票] |
★3 | どのカットにも、登場人物にぴったりと寄り添っている黒という色の限りない深み。これがいいんです。この色の存在によって、岸恵子 が、「姉」という意外に類例のない役柄をこなしきれている。 (ジェリー) | [投票] |
★4 | 冒頭から渋い色調にハッとしたが、「銀残し」というテクなのか・・・(シネスケは勉強になるなぁ)。弟のやりたい放題を半ば黙認する姉と父が不思議だった。こんな家族あるかいなーと思う一方、どっかに存在してそうな変なリアリティーを感じた。 (worianne) | [投票] |
★3 | 繊細な照明、華麗なカメラ、センスが悪くて演出意図不明な監督がひとり・・・ [review] (ボイス母) | [投票] |
★4 | 市川崑+宮川一夫の代表作で、宮川の「銀残し」の効果がつとに有名な映画だが、実をいうと、波や提灯のような映画の風景とは異なる繋ぎのカットは私の好みではないし、オーヴァーラップも巧くない。 [review] (ゑぎ) | [投票] |
★5 | 思い起こせば…高1の課題図書で原作を読みました。姉の心情に共感しました。市川崑監督の描く女性達は美しいです。リメイクに負けていない、この「おとうと」が一番好きです。 (ライムの香り) | [投票] |
★3 | 「銀残し」ってのが、どういう画調なのか見ててもわからなかった。姉弟の取っ組み合いと継母の存在感が印象的だった。でも言いたい事が良く分からない。ラストの締め方も自分には不可解だった。 (Ryu-Zen) | [投票] |
★3 | 近親相姦すれすれの場面が印象に残る。 (丹下左膳) | [投票] |
★4 | 伝説の「銀残し」 (ペペロンチーノ) | [投票] |
★5 | Keiko Kishi is a real great actress! (bozo) | [投票] |