[コメント] 破れかぶれ(1961/日) - 投票数順 (1/1) -
話は、将来という概念の欠落した若造(川地民夫)と、実態としての将来が描けない三十路女(渡辺美佐子)の「共依存&偏愛どん詰まり」もの。ともすれば感情まかせの役者の力演に頼りがちな設定だが蔵原惟繕演出は二人の行動を淡々と追うだけ。実にクール。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(2)] | |
母性愛溢れる女がひたすらクズ野郎に尽くすベタな物語ではあるが、川地民夫も渡辺美佐子も素晴らしい存在感。しかしそれ以上に、ロケ撮影のカメラワークや室内シーンの照明が最高にかっこいい。走る描写のダイナミズムも良いが、何と言ってもラストカットに痺れまくった。 (太陽と戦慄) | [投票(2)] | |
余りにも仕方のないチンピラ川地民夫が行く先々で借金を増やし続ける「俺の借金全部でなんぼや」の世界。蔵原は全盛期突入モード、うらびれた渡辺美佐子がここでもとても素晴らしい。 [review] (寒山拾得) | [投票] |