★4 | 川島は立身出世を喜劇のモチーフとして肯定し続けた監督で、大島・増村世代とは一線を画している。本作はこの一面でもって成功した作品。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★4 | 浪花屋が昆布の旨みを削り出すように川島は主演俳優の「巧み」を最大限に活用する。森繁の二役はどちらも血が通っていて素晴らしいが、特に次男坊・孝平のヒーローぶりに邦画最盛期でもあったこの時代の力強さを感じずにはいられない。 (町田) | [投票(1)] |
★4 | 森繁久彌が大好きになる映画。 (coma) | [投票(1)] |
★3 | 若い森繁久弥の演技とテンポ良い洒脱な演出が上手く噛み合っていて、特筆すべき点が無い以外に不満の無い作品。031030 [review] (しど) | [投票(1)] |
★4 | 老体化して凋落する森繁よりも、山田五十鈴の変貌の方が地味に効いている。凋落するとはいっても、個体を乗り換えるというアイデアで、森繁の方もその森繁性を温存しながら、変化や時間の流れを表現している。 (disjunctive) | [投票] |
★4 | すばらしい。森繁久彌の好演が映画を支えていることは疑いないが、私はやっぱり中村鴈治郎に目がいってしまう。今わの際を演じる中村の凄みときたら! ほとんど全カットにわたる完璧な構図にも酔い痴れる。「風」のフィルムへの定着ぶりも感動的だ。 [review] (3819695) | [投票] |
★4 | 風俗方言指導に牧村史陽、衣装考証に上野芳生! 最高の出演者、最高の脚本に唯一いちゃもんを付けるとすれば‥‥ [review] (Aさの) | [投票] |
★5 | 私が映画を観始めたのが、森繁久彌さんの社長シリーズ末期の頃だったので、正直言って森繁久彌さんにあまり良い印象が無かった。この映画のあまりにもパワフルな一人二役を先に見ていれば大きく印象が変わった筈。私が観た中では森繁久彌最高傑作。 (カレルレン) | [投票] |
★5 | 日本映画界最高峰の役者に属する、劣化しない魅力があり演技の幅も広い“森繁久彌”の一番だしが上手い巧い旨い。昆布の最高峰、肉厚があり幅も広い真昆布以上に旨い。そして一人二役をこなさせた川島雄三の力量と才能が光り輝く。役者、脚本、原作。最高級の素材を使用した最高級の愛笑劇。家族の温もりを味わえる絶品。 [review] (ジャイアント白田) | [投票] |
★5 | 森繁久彌の一人二役の熱演に脱帽。戦前から戦後に引き継がれる「暖簾」の意味を、いまこそかみ締めたい。 (さいもん) | [投票] |