★3 | Winny(2022/日) | 劇中でも言及してたが「包丁で殺人が起きたら包丁職人は殺人幇助になるか?→いやならない」のは当然だが、このWinny開発に関してこれを素直に当て嵌めるのは違和感。天然且つ天才的な人材の芽を潰すなには賛成。だからこそ警察不祥事の挿入で一定方向にエモるんじゃなく、裁判結果はどうあれ不可分な問題なのだと示して欲しかったかな。東出・三浦・吹越は良かった。3.5点 | [投票] |
★4 | 仕掛人・藤枝梅安2(2023/日) | 1に比べゴリゴリな展開を見せる本作のほうがシーン毎の緊迫感は上。佐藤浩市・椎名桔平・石橋蓮司の一癖ある投入は功を奏したと思う。そんな中でもピーンと一本の針(筋)が通り微動だにしないトヨエツ梅安の所作は観ていて心地良かった。なんかこの頃の旅籠に泊まってみたいな。今2作と1981年の萬谷錦之助版とで見比べるのも面白い。 | [投票] |
★3 | 仕掛人・藤枝梅安(2022/日) | 豊川悦司の梅安はナイスキャスティング。基本このシリーズはプロットの激変を起こしにくい為、配役の妙で勝負だと思う。その点、天海祐希は及第点だが、板尾・六角がどこかギャグっぽく、柳葉に元締めの風格がやや足りなかった。というか個人的に山村聡と藤村富美男の印象が強烈に残ってるので致し方ない。また、行灯揺らめく中の質素な食事シーンはどれも雰囲気あって良かった。 | [投票] |
★4 | 帝銀事件 死刑囚(1964/日) | 冤罪だった可能性もある本事件だとすれば、被告に対する「疑わしきは罰せず」は程々に、GHQ(731)絡みに対してはピシャリと「疑わしきは黙せ」。時代背景からすれば致し方無いのだろうが…じゃあ今現在は?トカゲの尻尾切りの横行…新聞記者達の矜持を持って取り組む姿勢は熱気に溢れていたからこそ、結局屈した形になってしまったのがある意味寒々しい余韻を残す(デスク含めみんな笑顔だった…) | [投票] |
★4 | 竜とそばかすの姫(2021/日) | 懐かしの「超時空要塞マクロス」を思い出す。リン・ミンメイがその「歌」によってゼントラーディ軍(文化を持たない人種)をあたふたさせたプロトカルチャーっぷりを、本作はベルが仮想現実(今)の世界で嘘クソ「そこに愛はあるんか!」なキャンセルカルチャーに対し純真に歌いあげる(歌全部良かった)、、、ツッコミ所や浅はかな設定はあるが、これはこれでありだと思った。 | [投票] |
★4 | ALONE アローン(2016/米=スペイン=伊) | 「ベルベル人親子とのタクティカルな禅問答!? 〜ああ、我が人生最悪の時〜地雷砂漠編」って感じのちょっと捻りを利かせたワンシチュコンバット映画。悩みつつも聡明な目をした主人公が印象深く、人生一歩踏み出す事の「粋」も。とりあえずオレは便器の前で一歩前進してみる(笑) いやでも面白かった。なんだかんだ人間ひとりぼっちじゃないのよ。 | [投票] |
★4 | 仮面病棟(2020/日) | さほど広くない病院内をからくり部屋要素も含めうまく活用してたし、怪しさ120%な登場人物達の思惑を一定のサスペンスとして持続させてた。でも、そして最後の最後に、、、 [review] | [投票] |
★3 | 沈黙のパレード(2022/日) | このご時世で地方都市であそこまでの仮装パレードとは市民あっての事だし見事な催し。今回は草薙にスポットライトな感じも良かった。ただ、沈黙ぶりに甚だ疑問符もつき、早々な湯川の推理のすんなりぶりがちょっと興を削ぐ。多段式ロケットな終盤だが「真夏の方程式」のペットボトルロケットのきれいな放物線には及ばなかったかな。 | [投票] |
★2 | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022/米) | ランドリーでぐるんぐるんされながら鑑賞したような目まぐるしさだったが、それもあってなのか主人公が青木功に見えるところもあった。これもある意味マルチバースか?色々見せ方に貪欲ではいたが、こんなにも超越した体験をしなければ家族再生はしないのかよという冷めたツッコミで洗濯終了しましたのブザーが鳴った。このスタイルで全く笑えないのも致命的。 | [投票] |
★3 | 逆転のトライアングル(2022/スウェーデン) | このタイトルはいいね。三角(三人)ってのがミソで船内・島という2つの舞台で構成された本作。ってことは誰かがハミされる。そんな1人がラスト、山中を猛ダッシュする姿に「あなたも主役なんだよ!」と言ってやりたい。いやしかしあのゲログロ船内での船長とロシア人乗客だっけ?かのはっちゃけトークのカオス感はナイス!3.5点。 | [投票] |
★3 | イノセンツ(2021/ノルウェー=デンマーク=フィンランド=スウェーデン) | いかにも「ああ、北欧なんだな」って絵面も期待してたが、終始平凡な造形のマンション&公園に留まり残念。コワッパサイキックバトルの顛末はやはり最年長が有利か!姉ちゃん最高!また、「母親の在り方」を絡めてたがややありきたりだった。あと、猫はやめて欲しかった、、、 [review] | [投票] |
★4 | とおいらいめい(2022/日) | 想像においての終末模様とはちょっと違う世界観だったが、年齢や住んでる場所だったり性差もあるのは当然。「人智の及ばない事態」に対しての諦観という意味で考えるとちっぽけな差違だ。シェルター(見通せない先)にしがみつくより「運命(今)を受け入れる」こと。最終的にはそれが自然だし清々しいと思う。懐かしい五島勉の影響…ロケ地の佇まい…そしてあのSORAの美しさ…惹かれる | [投票] |
★4 | クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022/日) | 橋本監督、ここ2作は個人的に低調だったが、本作は「サボテン」「B級グルメ」のはっちゃけ感がパワーアップして戻ってきたなと。笑いやアクション、画面展開のキレがストレスフリー。ギャグと家族・友だち愛が好バランスで配置された30作目にふさわしい出来だったと思う。 [review] | [投票] |
★3 | イニシェリン島の精霊(2022/英) | 登場人物たちのポジショントークに寒村(寒島?)においてはまあ一理あるのかなぁと、最後まで吸引させられはしたが、ふと「対話」が無い事に気がつく。「会話」ではなくね。いわゆる刺激がないと皆クソつまんなくなってしまう。で、現代はというと刺激がたくさんあるのに「対話」がない。中庸さの重要性(主人公 コリンのほう)を敢えて壊して何になるのか、と思った。 | [投票] |
★4 | 君たちはまだ長いトンネルの中(2022/日) | 「政府の借金1600兆円!国民ひとりあたりにすると、、、ヤバ〜!じゃあ増税も仕方ないか」という大手メディアが垂れ流すデマに、本作は明快にそして学園ドラマの軽やかさを加味してとても観やすく反論してる。特に若い世代に訴求して欲しい作品。あと、やっぱ主人公の席も「MMT」(窓側後方が最も多い理論 笑) | [投票] |
★3 | きさらぎ駅(2022/日) | 「すずめの戸締り」+「舌切りすずめ」+「白石晃士風POV」、、、でどうなったかと言うと、まあラストの頷き加減も含め「世にも奇妙な物語 まずまずな拡大版 してやったり編」かなと。いちいちなやられっぷりの顔芸&爺さん必死走りの意味不明さとか割りと好き。 | [投票] |
★2 | NOPE/ノープ(2022/米) | 所謂アポカリプティックサウンド(オレも実際聴いた事ある 単に深夜の工事ングサウンドだったかもしれないが…)をベースにイッタイゼンタイ何なんだ!を局所的ながら壮大さをかましつつ130分びっちし描いてる、、、 [review] | [投票] |
★2 | ランボー ラスト・ブラッド(2019/米) | 手入れの行き届いた地下壕や可愛い小娘の行動を見るにつけ、もうストーリーは90%読めてしまうのはまあいい。けど、オレとしては80年代から続いてきた映画「ランボー」の最後をこんなクソB級惨殺ホラー様式で終わらせて本懐なのか?って疑問が大いに残った。前作のラストが好きだったのにな。LastではなくLust ブラッド。 | [投票] |
★5 | 樹海のふたり(2013/日) | 富士五湖・青木ケ原樹海を舞台とした作品では「恐竜・怪鳥の伝説」と双璧(近年の「樹海村」はそもそもそこでロケしてないからダメ)。話の展開も結構やんちゃでハートフルだし、清濁併せ呑む樹海の懐の広さも感じさせ、大好きな地帯をネリ回ってとあってオレ的に大切な作品。板倉を初めてカッコいいと感じたのも樹海の魔力か。 | [投票] |
★3 | 富士五湖奇譚 呻母村(2021/日) | 初っぱなからあからさまなウゼーYouTuber登場に逆に期待する。富士五湖ロケも西湖及びその周辺で実施によしと頷くもそっから先は都留市へと移る。まあでも思わせ振りなラストや白石晃士リスペクトっぽい作風は短尺なのも相まって観ていて飽きなかったかな。 | [投票] |