[コメント] 神に選ばれし無敵の男(2001/独＝英)
自分自身である事を否定し続けた男と、自分自身である事を肯定し続けた男。伝記映画にありがちな単調な展開を、さりげなく凝りまくった端正な映像が救っていた。「良心」の象徴たる弟と、二人佇んでいる画が特に好み。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ジシェとラビとの会話の中の、「正しき者」の話は特に印象深かった。
神に選ばれた３６人の「正しき者」。しかし自らが選ばれた事に気付かないまま、死を迎える者もいるという。つまりは、実のところ、全ての人間が、「正しき者」となれるわけですね（実際、なりたいかどうかは別にして）。
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