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[コメント] 新・悪名(1962/日)

前二作とは又違った魅力を作り出すことが出来、好作と言った感じ。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 シリーズ第3作。前二作で朝吉と貞の名コンビぶりを見せていたが、前作『続悪名』(1961)で貞が死んでしまい、どうやって続けるか?と思ったら、今度は貞の弟登場というベタベタの話になってしまった。

 それでも貞と清次は性格が全く異なり、軽すぎる雰囲気の清次が、逆に新しい魅力にもなっていた。まだこの時点では単に軽いだけのキャラだが、それでも芯はしっかりしてるようで、最後の最後にちゃんと見せ場を作っているのが良い。朝吉と一心同体と言った感じの貞とは又違った魅力はあり。

 とりあえずこの3作目までは時代と密着した設定で、本作は敗戦後の日本をテーマに、農地改革やら闇市やらを登場させて、そこに飲み込まれた人間達の悲劇と、それをはねのける底力が描かれていて、戦後作品としてはきちんとした構造を取った物語になってる。

 前二作とは違った物語として観るなら、充分以上に楽しめる。

(評価:★3)

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