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[コメント] ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス(2002/日)

良かれ悪しかれ、冒険よりも雰囲気を重視した作風はオリジナル。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 劇場版ポケットモンスターも本作で5作。これが第一期(無印)の最後の作品となる。

 一応本作は他の作品とは異なる特徴が存在する。他の作品が基本的に冒険中心で楽しませようとしているのに対し、本作はむしろ画面の美しさで魅せようとしているという点。勿論アクションもあるが、それを極力抑え、水野町の雰囲気と、人の心を解す、心優しきポケモンとの心の交流を中心に描いている。作品自体がCGをほどよく使ってとても綺麗な作りになっているので、見た目が良いし、静かに展開する物語も雰囲気に合っている。ラストの意外さも結構心に残る。

 ただ、それで本作はどうかというと、私には微妙だったかな?雰囲気に飲まれてしまっているが、前作『セレビィ 時を越えた遭遇』同様、ポケモンの死を演出に使うのがあざとすぎて、そこがどうにも引いてしまう。そこら辺は善し悪しだと思うが、そこに逃げないで物語作って欲しかった感じはする。

(評価:★3)

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