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[コメント] あのころ僕らは(2001/米=スウェーデン=デンマーク)

自分がディカプリオに似ていると言ったらファンどころか世界まで敵に回しそうだが、この映画の彼だといえば見た人なら少し納得しそう。
tacsas

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







といってもガラガラだったけど。内容は青春の断片を切り落とした感じの低予算映画で、この感じを持つ他の青春もの同様、脚本をメインに据えたもの。しかも脚本もちょっと見飽きた感じすらする本音ぶつかりもの。そのうえキャラクターは少し薄っぺらと一見褒めるところがなさそうだが、出演者同志が本当に仲良さそうな絵と、ありそうなリアリティ感が良い。この作品の核となるラスト周辺のシーンはそれなりだなあと思うのだが、(といってもレオナルド・ディカプリオが父についての告白をする前のヒラべったくなる表情とラストの友情の戯れは映像的に良いが)特に見事と思うのが、「鬼畜!」と罵られるのを覚悟で、レオナルド・ディカプリオがヒッチハイクの女の子をボロカスにこき下ろすシーン。多分不快に感じた人も多いとは思うのだが、これ本当に脚本通りに演っているとしたらかなり良い出来だと思う。こいつが他の友達にも連発する「何だよ、腹立ったのか?怒ったのか?」というアオリは何か水を得た魚というか・・・演技?と疑いたくなるウマさ。

-パンフ批評空間-

ところでこのレビューの自分も人のことは云えないが、実際このプログラムは何とかならなかったのか?。この手の作品にはシナリオ採録が当然としてあるのは納得なのだが、どいつもこいつも「レオ様が」「レオ様の」とかこればっかりで気分が悪くて仕方がない。内容も見ずに購入した自分が悪いのかもしれないが、ことあるごとに「レオ様は」「レオ様に」って・・・。思い出すのは、その昔ラット(それなりに美形でそれなりに骨太なグループ)というバンドが出した2ndアルバムのライナーで音楽のことにたいして触れず、文章が進むたびに「ウォーレン(バンドの中でも1番美形のギタリスト)が」「ウォーレンが」と書かれていたあの時のことだ。「こいつこれで金もらってんのかよ」が第一印象。次にウォーレンが嫌いになった。こういう負の押しつけパワーにファン以外の人は引くということをまず理解してもらいたい。宗教の広報誌で教祖褒めてるんじゃないんだから。子供向けだった昔のジャッキー映画のプログラムだってプロダクション・ノーツぐらいあったというのに。これだけ作品中で出演者が語り合っているんだから、観た人もこの映画について語るべきことは幾らでもあるのでは?。

上の文で終わるのもなんなので、最後にまたこの作品について書くと、ただ話をしているだけでそれなりに面白いものを作り出したことについては評価したい。正直なところ客のガラガラ具合も気にいった。(彼のファンは忠誠を尽くすタイプではないのか?、それとも彼が「上映禁止」といったから見ないのか?)そして、というか当然のごとく最初のコメントは外見のことについてではない。

(評価:★3)

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