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[コメント] 花笠若衆(1955/日)

美空ひばりは男役がよく似合います。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 男のふりをする女性ってのは、時代劇では定番の一つだが、これがなかなかツボにはまる。特に芸達者な美空ひばりが演じさせたのははまり役。女性になったり、男になったり、しかもまるで性格の違う二役を演じると言う難役を、見事に演じてくれた。

 笑いあり、涙あり、活劇ありの盛りだくさんな内容と、意外や複雑な物語を、バランス良く仕上げてる点も評価すべき。最後、惚れた男を妹に譲り、すっぱりと身を引いて、江戸屋の頭首として祭りを仕切る姿はなかなかの鯔背ぶりだ。

 脇を固める人たちも良い仕事してる。「こけっこう」が口癖で、コメディリリーフ的な立場の星十郎が良い味出してる。

(評価:★3)

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