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[コメント] ミニパト(2002/日)

整い過ぎの神山演出が、どうにもピンと来ない。だって根底に「破錠と狂気」がないんだもん。更に、「P3」と互いに対抗して、形而上的な「ファンの支持」の陣取り合戦って感じが拭えない二本立てで正直哀しかったです。パトは作り手のパワーゲームの餌ですか・・・。
uyo

「WXlll」ほどのクオリティの高い(嫌味)アニメ映画の資金を回収するには、なりふりかまわずなんらかのおまけをつける必要があったのだろう苦肉の策。DVDは、おまけの小冊子のとりみきさんのマンガと、特典映像のメイキングの方が、本編よりもずっと面白かったです。

「終わった」と言っている押井さんを引っ張り出すのは、あまり気乗りしない。まあ、プロだから、いつもの調子できれいに脚本を作ってはくれていたけれども、なんか「てきとー」だし(情熱の感じられないテンションには、生理的に心震えない)。演出の手法とかに新鮮味を出してはくれているけれども。楽しかったけど、面白かったけど、時が経つうちにそれは「所詮お遊び」にふさわしい3点レベルに落ち着きました。テレビシリーズの「あんたの勝ち!」や「特車二課壊滅す」の回にはるか遠く及ばない。バンダイによほど口の巧い人間が居たのか、いつもなら、どんな時も常に命懸けな押井守脚本とは思えない、小市民レベルのリスクしかない小技の効いた作品(含川井さんの音楽)です。押井さん、「ミニパト」のために死ねますか?

「破錠がスタイルとなった時、それは既に破錠ではない」。 やっぱり、「自爆ちゃん」を作って欲しかったです。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)おーい粗茶[*]

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