[コメント] 赤目四十八瀧心中未遂(2003/日)
ダメ男とダメ女が出会う奇跡の物語。
出会う、というのは奇跡ですよね。
1億何千万といる人間のうちの男女ふたりが、出会って、駆け落ちする、心中しそうになる話です。
それも掃き溜めのような土地で、ダメ男が、ダメ女に惹かれ、ダメダメ街道突っ走るわけで。
終盤、冗長という評価が多いですが、僕は好きですね。
緑っていう色は目に良い。
水の音は、耳に心地よく、「ああ、これぞ駆け落ち。心中だな」と思う。
心中といえば、入水に限ります。僕の中で。
しかし、寺島しのぶは、梨園のお嬢さんなんだろ?なのにこれだろ?この汚れ役だろ?
色っぽいなーと、余計な感想が過ぎりながらも、その役者根性に感動しました。
それにも増して、この主役の新人さん、大西滝次郎くん。
あのたどたどしい台詞回しは見事に、文学青年崩れのダメ男ぶりを表現できてたと評価できます。いますよ、ああいう人。
確かにいましたよ。ああいうひと。いたいた。
そこにも。ここにも。
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