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[コメント] 瞼の母(1962/日)
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★4序盤は緩いのだが、忠太郎が江戸入りしてからは神懸り的に締まってくる。特に浪花沢村木暮と3連チャンされる錦之助との相対芝居はローアングル・ワイド構図・長回しの圧縮濃度に演技が拮抗し国宝級。だが終盤は又如何にもな唐突。 (けにろん)[投票(3)]
★4濃密な時間。錦之介の演技の密度の濃さはちょっと驚異的。これをつけた加藤泰の演出も驚異的。木暮美千代の母親もいい。錦之介が家を出たあと湯飲みを拾おうとし、錦之介が最前まで座っていた畳みを撫でる俯瞰カットの素晴らしさ!また浪花千栄子が盲目の三味線弾きとして登場するシーンの長回しも突出している。 (ゑぎ)[投票(3)]
★4母親と分かった時の忠太郎のみだれっぷりは凄まじい、こんな狂った男の涙はなかなか無い。ちんぴらが駕なり立てるうるさい映画だが、情景を感じる長回しのシーンが印象的。後半母娘をグルグル回る感情的なカメラが素晴らしく、母親の後頭部が悲しくも大変綺麗だ (ギスジ)[投票(2)]
★3ローアングルの長回しは傑出しているが、動的な場面でのバストショット連発は力入れ過ぎで空回り気味。山場における錦之助の泣きながら開けた大口がとても印象に残る(含他作のラストのネタバレ)。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★2忠太郎と一般ヤクザの違い、あるいは忠太郎のメフィストフェレスは? [review] (G31)[投票(1)]
★4同じく加藤泰×中村錦之助の股旅物『沓掛時次郎・遊侠一匹』よりもこちらの方が好き。夏川静江浪花千栄子沢村貞子がさすがのバイプレーヤー振り。 (直人)[投票(1)]
★3まどろっこしい話に加藤泰演出が輪を掛ける。徹底してローアングルのフィックス長回しに固執するのはいいが、少し間延びしすぎやしません? 巧みなカットバックで母子対面シーンを盛り上げた稲垣浩版に軍配。 (AONI)[投票(1)]
★4忠太郎がつれない母をなじる件は、観る前から飽きるほどよく知っていて、台詞も随分とくどいのに、それが錦之助の口をついて出ると、なぜこうも胸を締め付けるのだろう。(02.11.13@高槻松竹セントラル) (movableinferno)[投票(1)]
★4弟分の母親に字を書いてもらう序盤で既に涙腺が緩む。錦之助にもたれるように母親が被さり、字を書く。それをまず正面から、続いて横のバストへ。錦之助、老婆に目をやる。また正面へ戻り、次に、涙ぐむ弟分の妹と弟分のそれぞれのアップ。そして両脇に妹と弟分を置き、奥に綿之助と老婆という構図。錦之助の今だ見ぬ母親が明らかに投影されている、そのことをショットで語れてしまう加藤泰の力量はやはり素晴らしい。 [review] (赤い戦車)[投票]
★3記憶ではモノクロ映画だったのだが。しかし、この色彩映画の色彩設計の杜撰さは何事か。濁ったキャメラにとらえられた原色の不調和に目を背けたくなる。しかし奥行きの使い方に若干新味はあるし、4者4様の老女たちの今の描き方は好きなので、この点となった。 (ジェリー)[投票]
★4舞台と違う映画の特徴が出た脚色。原戯曲にない所(オープニング、飯岡の衆の江戸入り、賭場他)また相違な所(金五郎の素性)とかあるが映画の方が理解し安い。話は変わるが、昔漫才で誰のネタか忘れたがこんなのがあった:再会すると豚のような顔付のおっ母さんで・・・「ま、ブタ(まぶた)の母」。御後が宜しい様で。 (KEI)[投票]
★4情に流されてこそ長谷川伸作品!とばかりに錦之助のウエットに浸りきる快感。。紙一重の差で「おんなの流転」を生きたであろう浪花千栄子沢村貞子木暮実千代の哀れと、三人の人の母に公平に向けられる忠太郎の厚情に理屈を超えた倫理を見る。 (ぽんしゅう)[投票]
★4長回しがちょっとくどい気もするが、錦之介と木暮美千代の御対面シーンで炸裂する必殺ローアングル&過剰な演技に私も涙したのであった。 (ハム)[投票]
★3躁鬱マザコン侍風に消ゆ。錦之助と4大女優の演技合戦は見物だが・・・。長谷川伸の原作自体風化しまくってるし即席セットも目に余るほどチープで3点以上はつけられない。 (町田)[投票]
★4あの涙の量はどうよ。 (マリオ・フーパー)[投票]