小学生の頃、近所の広場とか、中学校の中を子ども用の自転車で走りまわっていた遊んでいたある日、ふと、中学校のグランドの端にある９０センチくらいの段差の所から、勢いつけて自転車で、エイッ！と飛び出せば、華麗に宙を飛べるのではないかと、何人かで挑んだことがある。

私の前に挑戦した子は、直前にブレーキをかけて止まったが、私はブレーキをかけずに勢いつけて、その段差から飛び出した。

結果は空を飛ぶどころか、あっという間に地面に激突して自転車のハンドルは曲がるわ、身体中すりむくわ、で大怪我しなくて幸いであったが、何のロマンもないありさまであった。

もちろん、私の後に挑戦する子はさっさとやめてしまうし、私もそんなことは、これ以降、二度としていない。

それでも、やっぱり今でも、自転車とかホウキとか、そんなものに乗って、空を飛んでみたい、というのは私の夢だ。