ほんとにいるんだよね、レインマン。そいつは理数系の授業が好きでもないのに元素記号とかおぼえてる。ある知り合いと最後に出会ったのは何年何月何日何曜とかもわかるんだけど、数字や記号がからまないことへの記憶力は人並。

映画ではおおげさに描いたり美化したりしてるけど、問題はそこじゃない。欧米はそういう特異体質の子をサポートする下地が出来てるんだ。だからこういう映画も夢を与える目的で、とかなんとか言えるんだけど、日本で公開しちゃうとどうなるか。

レインマンが公開されたあたりの日本で流行った「やれば出来る」ってプロパガンダがより深く刷り込まれちゃうだけなんだ。で、じゃあ支援とかあんま必要ないよね、女の人やこどもだけ守ろう。ってなっちゃう。今、社会にやつあたりするなとか言ってるおっさん知識人がニートだのひきこもりだのって騒いでるけど、あたりまえの帰結だね。日本は欧米の真似するのは良いけど、変にオリジナリティを入れようとせずに猿真似するべきだ。