[コメント] 黒薔薇昇天(1975/日)
「愛は地球を救う」わけがない
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「植物が、花咲かせるのはなんでやと思います?」
「fuckのためですわ」
ただ女を、ただ「芸術」のために、男(岸田森)はフィルムに焼き付けたいと思う。いや、実際、こんなにあやしい奴はいない(笑)。が、その男の映画と女に対する底なしの欲望が、なんとも言えない情感とエロスと笑い(!)を運んでくれる。日活ロマンポルノを「芸術」と消費してしまう人もいるみたいだけど、この映画はそんな彼らに対する皮肉でもあるんだろう。「芸術のため、芸術のため・・・」。あれは皮肉以外の何物でもない。そして、ラストで、嫉妬なんてしない、と言い切っていた男が、女のイク姿に嫉妬してまう切ない「恋」のカタチ。ビバ・ラ・神代!
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