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[コメント] アンナ・マグダレーナ・バッハの日記(1968/独=伊)

バッハについて何の素養もない自分には、グスタフ・レオンハルトがチェンバロを奏でている画や音楽の希少性すら認められず、映画としての凛とした美しさは十二分に感じるものの、心底楽しめたと言えなかったのが残念であった。
ナム太郎

けれど、こういった感想を抱くこと自体が、映画における音楽を美学的要素として表現したかったというジャン・マリー・ストローブの演出意図の成功を意味しているのかもしれない。

ちなみに、本作で最も印象的だったのは、通常の映画作品でタイトルバックが映し出される際に流される伴奏としての音楽が排除され、無音であったところ。このあたりの徹底ぶりを思い返し、改めて得心するところもあった。

(評価:★3)

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