アメリカン・フットボールの選手ということで、体格・体力はもちろんのこと、とっさの判断力があるだけでなく、正義感まで備えたヒーロー像であることに、如何にもアメリカ映画らしいと好意的に観ました。

　よく訓練され統率の効いた武装集団が、大義のためではなく、私利私欲のためにその能力を行使する。偶然巻き込まれた主人公が圧倒的な無勢の中で奮闘する。いわゆる『ダイ・ハード』型の亜流ですが、風呂敷の広げ具合いや荷物のさばき方に見どころがあったように思います。畳み込み方がやや雑だった印象です。