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[コメント] ダーティハリー(1971/米)

ドン・シーゲルがもう少し若かったらという憂き目にSO-SO
junojuna

 B級低予算早撮りという環境下で腕を上げたドン・シーゲルによるプログラム・ピクチャー的風合いとして秀作。しかし59歳という老境にさしかかる齢の腕か映画に魅力的な逸脱性が希薄で刺激が足りないと感じてしまう。これはやはり41歳イーストウッドでは不良性を体現しがたかったというコンビネーションの憂き目であろう。ジャンキー、ピーター・フォンダで見たかった気もする。ともあれ刑事ものとしてはこの一見反社会的ダーティ・ヒーロー像を確立したことの意味は大きい。洋画ではあまり思い浮かばぬが、『その男、凶暴につき』のビートたけし、『ケイゾク』の渡部篤郎などにヒロイックなワルの系譜が息づいている。続編は語るに落ちる。

(評価:★3)

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