[コメント] バンデットQ(1981/英)
意識と無意識がくりひろげる、脳(地図)をめぐっての大争奪戦!
・神と悪魔: 善であれ悪であれ、ある価値観に基づいて組み立てられた秩序。
・盗賊たち: 善や悪は無関係。時間さえも無視して神出鬼没。あらゆる事物が乱雑に存在する無秩序。
つまり、神と悪魔は合理的で秩序ある表層意識、盗賊たちは非合理で無秩序な無意識だ!(もしくは合理性の左脳、情動の右脳か?)
ふだんは表層意識に抑圧された無意識が、その裏をかいて脳のコントロール(地図)を奪い取る。それが意識の夜、無意識にとっては「夢」という名のショータイム! そこでは「歴史」や「神話」や「物語」も、そして「善」や「悪」や「道徳」さえも、あらゆるものが無秩序でゴッチャゴチャ。さながらひっくり返ったオモチャ箱だ(オモチャが散らばるケビンの部屋!)
しかし朝が来ればショーにも幕が下り、最新式のオートメーションキッチンが演出する表層意識の時間、いつもの「日常」が始まる。でも本当に、無意識は大人しくなったままなのか?
否! だって無意識は、いつでも表層意識の後ろからキミにウインクを送っているのだから……!!
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