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[コメント] ズームイン 暴行団地(1980/日)

女性憎悪のパラノイアという劇中科白通りの猟奇作品で、しかもオンナはパラノイアを追いかけるのだった。ポルノの桂千穂はこんなのばっかり。仲間に入りたくないタイプ。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







股間にガソリンまいて火をつけて焼却炉へ放り込む猟奇もの。宮井えりなの愛人志賀圭二郎(岸田森に似ている)は猟奇犯罪者と同じ黒服同じ黒手袋同じ千枚通し。さて両者は同一人物か違うのか二重人格者かというサスペンスがあり、途中まではそれなりに宙吊り感があるのだが、こういうのはどういう結論でも理に落ちてしまうものだが、そこの処を茫漠と処理するのは才覚ではあるんだろう。

志賀は犯罪者に憧れを持っていたという処なんだろう。一度青姦され、焼却炉で犯される幻覚を見たりする宮井は、事故死した志賀を惜しんで青姦現場で自慰などしていたら、犯罪者を発見(妊婦が燃え上がるショットは猟奇的にもの凄い)して狂喜、自ら抱かれに行き、炎のなかで犯罪者と志賀ふたりに犯されるという収束。犯すほうも犯されるほうも大概にせいという感想。

その他、生ごみ喰らう梓ようことかデンデン太鼓叩いて回って警察に連行されるオッサンとかサックしないと抱かせてもらえない競輪選手の亭主とか、桂千穂らしく大して面白くないし演出も不足。撮影はいい構図があるがキャメラは『絶頂姉妹 堕ちる』と同じ森勝なのに不思議と茫漠としていて魅力を欠いた。なぜだろう、フィルム保存の関係かも知れず。

(評価:★2)

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