何か、各方面（どこだよ）で評判が良かったので、とりあえず鑑賞してみたら、予想ほど面白い、と言う程でもなかったけど、まぁまぁ面白かった。特撮シーンのチープさがまた何とも言えない。

大体、飲んだ人によって死に方も違えた、溶けて出てきた汚物の色も違うのだから、最高。しかも、その汚物が飛び散って被害受けてる人も居るし・・・お気の毒に。

しかし、よくもまぁ考えるなぁ・・・いや、ちんぽこ千切って投げ合ってるシーンの下らなさじゃないよ、ワイン飲んだらゲロゲロになっちゃったって話じゃないよ、首吹っ飛ばされて、女の人のパンツ覗きながら至福の最期を遂げる、なんていう下らないシーンをあのカメラワークで撮影する、なんて荒業。

そう、この映画は話の下らなさとか特撮の下らなさ以上に、その撮影のパワーったか、才気溢れる（？）感覚がたまらない。鑑賞中「おっ？」と思えるカットが何度かあった。ただ、もう少し削っても良かった気がする。いや、この無駄なシーンの多さがまた良い、と言われるかもしれないけど、いっそばっさり切ってしまえば良いのに、と思えるシーンは結構多くて、そういうのを削って、その分溶けていく奴らをもっと個性的に（？）、例えばうんこしようと便所に座ってたら、自分がうんこになっちゃった奴、みたいな感じにやってしまえばもっともっとパワフルで面白い作品になれたはずなのに。

そう、撮影やら意欲は見て分かるんだけど、イマイチパワフルさが足りない気がする。もうちょっと勢いで押し切った方が良かったと思う。まぁ何はともあれ、中々楽しめたからいいけど。