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[コメント] キートンの大列車追跡(1926/米)

このバスター・キートンという人は映画的センスが良い上に、頭が良かったんだろうと思います。
づん

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







赤ちゃん教育』の笑いには品がないと書いたのですが、こちらはまさに、その品が感じられる笑いで埋め尽くされた作品でした。ドタバタしているんだけど、それらは全て理にかなっている。理路整然としている。その上でドタバタしている。何一つとして不自然に用意されたドタバタがなく、そこにはむしろユーモアとインテリジェンスが匂い立ち、だからと言って面白みに欠ける訳では決してない。観てるこっちはいつの間にか必死にジョニーを応援していたりするんですよね。

思わずプハア!と吹いてしまう程おかしくて(面白い、ではないんですよ)、この純粋なおかしさに、プラス、アクロバティックな動き。画面がアクロバティックなの!もう最高です。

でもやっぱりそこには緻密な筋書き、特にあっと驚く災難の回避法があるからこそ「最高」にたどり着ける訳で、やはり映画の要は脚本だなと深く感じた作品でもありました。それにしたってこのバスター・キートンという人は映画的センスが良い上に、頭が良かったんだろうと思います。それとは全く関係ないけど、名前の響きがすでにハイセンス。と私は思う。バスター・キートン、好きになりそ。他の作品も沢山観たいんだけど、レンタル探してもあまりないー!

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09.01.29記(09.01.25DVD鑑賞)

(評価:★5)

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