柴咲コウは驚かされるより幽霊の役とか、驚かす側のほうが合っていると思うのですが。どうも全体的に俳優のリアクションがイマイチの様な気がしました。

都市伝説、民間伝承を扱った映画は（それも架空の事柄なのですが）、どうも作り手の頭の中だけで理屈付け、考えられた部分が目立ってしまって、そのあたりはやや残念な気がしました。（勝手に作った民間伝承を女子高生に語らせる手法も、ちょっと食傷気味なような気もします．．．）

それにこの手の映画って中盤までのタイムリミットを絡めたサスペンス部分は、盛り上げやすいと思うのですが、ラストに至るまでの着地が結構難しいような気もしましいた。

中盤の怪奇現象のテレビ公開収録は、新味があって良かったです。

現代を舞台にするより、江戸時代、明治など、過去の時代設定のほうが魑魅魍魎が跋扈していたイメージがあるので怪奇映画を作りやすいような気がするのですが、今度、三池監督で妖怪大戦争のリメイクを製作するそうでそちらの方が楽しみな気がしました。