[コメント] 第三の悪名(1963/日)
第三になれなかった長門裕之。まあ仕方ないか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作『続・新悪名』で、ようやく朝吉清次コンビがきちんと出来て、本作で完全に親分子分の間柄となった。ただ、本作ではそのコンビはあまり強調されず、三人目の悪名として現れた粟津修という人物が登場し、それと朝吉・清次とからませて以降の物語を作ろうとしたかのように思われる。
ただ、それが成功したとは言い難い。特に後半のシリーズの魅力とは、どんどん貫禄を増していく朝吉がやんちゃな清次に振り回されるというかなり陽性な物語性にあるのだが、この作品に限っては、ドラマ性を高めようとして、かなり陰性なものになってしまった。ウジウジしたところはシリーズには合わない。
結果、本作のみの登場で、早々に長門裕之を切ったのは英断かもしれないな。
ただ、この作品では浅丘夢路が気っぷの良いやくざの女親分をやっていて、それが物語の軽快性を担っていて、その部分はなかなかよろしい。本作で評価すべきははそこくらいか?
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