[コメント] 情婦(1957/米)
意外なラストは、今まで見てきた中では最高の出来。一見、裁判シーンが単調すぎる気もしたが、あの展開からあのオチにしたのは予想できなかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
富豪の未亡人を殺害したとして容疑の掛かった男の裁判をする弁護士の映画。 ラストで実は証言をしていた妻が芝居をして、しかもその妻が騙されていたというのはちょっと予想できなかった。 コメディ映画で実に良い演出を見せてくれるビリー・ワイルダーが珍しく法廷ドラマを手がけていたのは以外。 この映画では殺人容疑を掛けられた男の裁判を話の軸にしているがドラマ性に乏しく緊迫感はあるが今一つ人間関係に深さがないというか表面的、役者は皆かなり良い演技をしていたがなんとなく盛り上がりに欠ける。 しかし後半は法廷シーンにも意外な展開が加わり面白くなった、特に裁判に掛けられた男の妻が最初と違う証言をするあたりは以外、しかもその後にさらに二転三転する展開が続くのはなかなか素晴らしかった。 この辺は『昼下がりの情事』の監督らしさが出ている。 前半は詰まらなくはないものの今一つ盛り上がらなかったが後半に関しては前半での伏線を上手く張っており意外なラストの展開も素晴らしく映画としてはなかなか良い出来となった。 役者としては敏腕弁護士を演じたチャールズ・ロートンも素晴らしかったが彼の看護婦を演じたエルザ・ランチェスターが実に良い演技をしていた。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。