（もちろん、こんな完璧な作品、リメイクしようがないですが）

まず無理。変装シーン、今の鮮明な画面ではバレるだろうし、発達した特殊メイク、ＣＧ技術では、やり過ぎてかえって変に勘ぐっちゃうだろうし。

原作が「検察側の証人」だと知っていたので、変装シーンも勿論わかってて、来るかな、そろそろ来るかな、と思いながら見たのに、ビックリ・・・。最初、本当にわからなかった！いや〜、感服です。

時代と女優が見事に合致、さらにそこに名匠の腕まで加わった素晴らしい作品。

できれば原作が「検察側の証人」だと知らずに見たかったけど、無理だなあ、クリスティ作品で１番好きだから見てるうちに絶対わかっただろうなあ…。それに知らなきゃこの作品を見る気にはならなかっただろうしなあ…。原作と同程度の衝撃を映画でも味わいたいだなんて贅沢すぎるか。

そんなわけで、評価のいきさつはこんな感じ↓

原作未読なら間違いなく５点、でも原作読んじゃってたから、あの衝撃を感じられなかった悔しさで４点（←私にしたらすごく珍しいこと。だから余計悔しい）・・・・・・と思ったけど、映画として文句のつけようの無さ、ちょっと変えてあって得した気分のラスト、そして何より全てにおいて完璧なディートリッヒ（＞たかやまひろふみ様、このとき彼女は５７歳ですか！！ヒィィ〜！）で５点。