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[コメント] 情婦(1957/米)

再見すればするほど新たな発見がある。傑作。
ナム太郎

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ロートンの確かな演技に感服し、大笑いしながらもグイグイ引き込まれ、最後はディートリッヒに全てを持っていかれる快感。しかもそれが、再見を重ねるほど、あちこちにが伏線だらけであることを知るまた新たな快感。

そもそもクリスティ自身による戯曲自体が見事なのだろうが、それを単に物語的な面白さだけにとどまらせなかったワイルダーの映画的な豊かさに溢れた遊び心が楽しい。だから筋書きが分かっていても、また新たな喜びを発見することができる。そのあたりが長年にわたり高評価を得る傑作たる由縁か。

個人的にはランチェスターの絡ませ方の絶妙なさじ加減にも参ったし、あまり言う人がないのが残念だが、タイロン・パワーの悪役?ぶりにも唸った。

(評価:★4)

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