[コメント] ゼブラーマン(2003/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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◆ギャラクシー・クエストと同様の手法をとっているものの、こんなに設定がぐだぐだで、細部へのこだわりがないのでは、うるさ方のSFファン諸兄には噴飯ものですかな。コメディであってもせめて日常と非日常のギャップをもう少し強調してくれたなら。「エイリアン怖ぇぇ!」感がイマイチ弱い。でも、ピンチから復活、そして最終形態(?)へ進化(??)するときのわくわく感、これは間違いなくヒーロー魂だと思う。
◆この類の映画にマジ分析するのもアレな感じがしますが、一言申し上げますと世のお父さんに限らず、みんな「それができりゃ苦労しねぇよ!」なんじゃないかな。そりゃね、夜遊びの娘に小言の一言も言ってやりたいし、被いじめの息子の力にもなってやりたい。でもできない。そんな自分の弱さを承知して抱えて現実逃避に走る。実にみっともないねぇ。弱さを持たないお人は実にうらやましい限り。偉い偉い。そんな自分一人の力ではどうにもならない閉塞した状況を、打破するきっかけとしての象徴、己の弱さを知って強くなれるそれがゼブラーマンなんじゃないかと。少なくともワタシにとっては元気づけられる映画でしたよ。
◆防衛庁機密会議室、防衛庁銭湯型実験室、異星生物探査基地等のチープさは、ねらったものなのか、ただ単に予算不足だったのか不明ですが、日本独自感があっていい案配。渡部篤郎のやさぐれ感、鈴木京香の二の腕ムッチンプリン感、そして哀川翔のメガネ意外に似合う感、これもいい案配。
◆「○○感」多用してみました。
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