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[コメント] 10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002/英=独)

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グラント・リー・バッファロー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







アキ・カウリスマキ編:いつもと変わらぬカウリスマキ節。10分という尺の制約が逆に作品を引き締めているような気すらした。

ビクトル・エリセ編:一番印象に残った。ゆっくりとしかし確実に刻まれる時間の音を聞こうとする少年の姿が目に焼きつく。

ヴェルナー・ヘルツォーク編:今回のテーマに向いた短編の題材を選んだなとは思ったが、もっと時間をかけてじっくり見せてほしかった。

ジム・ジャームッシュ編:もともとオムニバスはお得意とするところで、今回も冴えていた。食べられなかった食事に押しつけられたタバコの虚しさ。『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を思わせる。

ヴィム・ヴェンダース編:アメリカの荒野という幻覚。目が眩む。

スパイク・リー編:溢れ出る画面と言葉の洪水。パワー・オブ・ザ・ピープル。

チェン・カイコー編:他作品に比べ一歩か二歩劣っているように感じた。鼻につく凡庸な演出が対象への関心を失わせた。

作品と作品のつなぎも含めた全体としては格調の高さを感じさせてくれた。(★3.5)

(評価:★3)

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