あまりストーリーに起伏がなく、なんとなく話は進んで、なんとなく終わる。つまらなくはなかったが、さほど面白くもなかった、というのが正直な感想。

劇中の「東京」が、とても「ハイソ」なものに見えた。超高級ホテルのスイートや、豪華なラウンジ。おしゃれな遊び仲間たちが集うお店や、いけばな教室。もっと「普段着の東京」でもよかったのでは？。夜景の見えるレストランではなく、酔いどれサラリーマンでごったがえす焼き鳥屋とか、牛丼屋とか、トーキョータワーとか。「高級しゃぶしゃぶのお店で四苦八苦」じゃなく、「月島のもんじゃで四苦八苦」とか。全部でなくても、そんな部分があれば、ほっとするのに。あと、お寺は京都まで行かなくても、東京でも、鎌倉でも、たくさんあるのに。

この映画と「下妻物語」を同じ日に鑑賞。ある意味、対極。ある意味、共通。