ニコルソンとの久しぶりのえっちに感激して「セックスってこんなに素晴らしいんだ！」なんてはしゃいじゃうキートン。そして彼に裏切られておんおん泣きながらパソコンに向かうキートン。彼女はやっぱり、「この歳にして」例外的に可愛い女であることは明白であるように思える。そしてキートンとの恋にお尻丸出しで舞い上がるニコルソンも同様に、例外的に可愛いのだ。『アバウト・シュミット』でニコルソンは干上がってしまったかと心配してはいたのだが、何のこれしき、ってな具合で現役恋愛可能組であることを高らかに宣言してくれたとなっちゃ、やはり青二才リーブスとの闘いでは、ニコルソンを応援したくなるのであるのだよなあ。

でも、老いらくの恋をここまでエネルギッシュに見せてしまうアメリカはやっぱり凄いよ。日本の『失楽園』のドロドロ具合なんぞ青空の彼方に吹っ飛ばしてしまいそうな無邪気さ。勝てませんなあ、コレには。