★5 | 捜査に携わる男たちの焦りが、何か大きなものに急き立てられる苛立ちへといつしか変わっていく。それは、やり残したことを抱えながら青春を終えなければならない少年のやるせなさに似ている。目に見えない「ある価値」の終焉が映画の根底に存在するからだ。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(24)] |
★5 | 創造主(かみ)の仕組み賜うた最も残酷な悪戯(ジョーク)。それは生きとし生きるもの全てに「殺人者」となる資質と資格を与えたことである。 [review] (町田) | [投票(19)] |
★3 | 俺が韓国人だったら面白かったかもしれない [review] (ペペロンチーノ) | [投票(15)] |
★5 | 身構えて観ていたら、いい加減極まりない実地検分に唖然とし、さらにソン・ガンホの飛び蹴りに爆笑するはめに・・・。確信犯的なギャグ描写に監督の自信に満ちた実力を見る。 [review] (ジョー・チップ) | [投票(13)] |
★4 | 映画の冒頭に「未解決事件」であり、「実話」を題材としているとの表記が出る。その点を了解しての鑑賞だったはずが、いつの間にか事件の残虐性から「犯人逮捕」を期待してしまう自分がいた。冤罪とは早期解決を望む僕らの期待が生み出すものかもしれない。 [review] (IN4MATION) | [投票(12)] |
★5 | 犯人に敗北したというより、その当時の韓国(1986年〜1991年)を取り巻く空気に敗北した刑事達。その空気の醸成の仕方が絶妙に上手い。 (ゆーこ and One thing) | [投票(12)] |
★5 | 終わってみると「あれ?」と思う細かい点はあるのだが、見ている時はそれらがいっさい気にならない、異様な迫力に満ちた映画。ともかく、映画の中に引きずり込まれてしまう。 [review] (シーチキン) | [投票(11)] |
★4 | 脳裏をよぎる時代。(レビューはラストに言及) [review] (グラント・リー・バッファロー) | [投票(10)] |
★5 | 犯人の謎解きよりも、狂気を内包しながらも淡々と流れていくこの社会の澱んだ空気に戦慄してしまう。 [review] (ざいあす) | [投票(10)] |
★3 | さすがに自分の女の部分がつらかったのではないかと思います。 [review] (uyo) | [投票(8)] |
★4 | やっぱり「跳び蹴り」というのが断然面白い。跳び蹴りとは躊躇いを抱えたままであったり「つい、うっかり」といったもののはずみでは決して繰り出せない類の、つまり相手を傷つけるという確固たる意思に基づく暴力である。そんなものがさも当然のごとく唐突に飛び交ってしまうのが『殺人の追憶』の世界なのだ。 [review] (3819695) | [投票(7)] |
★4 | そして、捜査手法だけが洗練されていく。
[review] (G31) | [投票(7)] |
★4 | ヒューマニズムも勧善懲悪もカタルシスもない。人間の悲しい本質を見つめた視線が時代と国を越え深い余韻の痕を残す。そして事件は現代に繋がっているという事実。 [review] (新人王赤星) | [投票(7)] |
★5 | 友人にこの映画を説明しようとあらすじを話しかけて気づく。全然この映画を説明したことにならない。連続殺人犯を刑事たちが追いかけるサスペンス映画? そんな話じゃねえ! [review] (イライザー7) | [投票(7)] |
★5 | 野村や熊井や黒沢在りし頃の嘗ての日本映画が持ち得ていた社会派推理劇の豊穣なる文法に乗っとりつつ、得てしてノスタルジーに装飾される多くの未達感や悔恨は現実には今の時代にも綿々と繋がっているという詠嘆。そこが一線を越えてる。 (けにろん) | [投票(7)] |
★5 | うおぉ!『カル』以来の傑作サスペンス・・・・だよね?(誰に聞いてるんだよ 2004年4月1日劇場鑑賞 [review] (ねこすけ) | [投票(7)] |
★4 | 考えるよりも歩くことをモットーとするパク刑事ソン・ガンホと、考えた末に行動するソ刑事キム・サンギョン。捜査のアプローチ方法の相反する2人が、同じ壁にぶつかり、焦燥し、疲労困憊していく様子がスクリーンから滲み出てきます。 [review] (スパルタのキツネ) | [投票(6)] |
★5 | ポン・ジュノのテーマは明確だ。信念と怒りが別の不条理(時代や怪物)に阻まれて思い描いた威力を持って届かない悲劇や、あるいは結果や信念自体が変質してしまうといった「運命の不条理」と、抵抗の人間臭いもがきの力強さ、そして滑稽さだ。 [review] (DSCH) | [投票(5)] |
★3 | 「三億円事件」「よど号ハイジャック」「浅間山荘事件」。私達の鼻に酸っぱさが混じるのは、アノ頃の「時代の匂い」を思いださせるから。実際の事件にオチを求めるのは酷ではあるが、韓国以外の客にとってはこの作品から「何か」を読み取る事は不可能だ。 (sawa:38) | [投票(5)] |
★4 | ある忌まわしい事件。人間である刑事は、結論を急ごうとして、早く旨い酒が呑みたくて事態に早急なピリオドを打たんとする。その結果彼らはその暴力を糾弾され、容疑者からは敵視される。これは韓国一国の物語ではないし、警察機構の腐敗のみを追ったストーリーでもない。我々もまた嫌な思いから逃げようとして、正しいことを進めようとするつもりが唾を吐きかけられる屈辱のみを手にするのだ。 (水那岐) | [投票(4)] |
★5 | 凄さを説明しづらい映画だ。話だけ聞いても手垢にまみれた刑事映画にしか思えまいが、見飽きたジャンルもひたすらちゃんと作ることで莫大なエモーションが生まれる。途轍もない感情の振幅をもたらす。流れ作業のように量産される凡百の刑事映画とは基礎体力が全然違う。観れば判る。 (ペンクロフ) | [投票(4)] |
★5 | 心を動かされるのは、やはり男たちの感情の激発だ。特にラストが秀逸。 [review] (ハム) | [投票(4)] |
★5 | まさに事件は現場で起こってることを上手く見せられている。日本の刑事ドラマの良かった部分を異国でちゃんと残せているのは恨めしい。 [review] (tkcrows) | [投票(4)] |
★4 | 犯人は明確に明かされていた。 [review] (kiona) | [投票(4)] |
★3 | まるでコントかと思わせる前時代的な捜査手法(ドロップキック!)。伏線を張るだけ張っておいて、回収しない潔いまでのミステリへの無頓着さ。 [review] (緑雨) | [投票(3)] |
★4 | 彼独特のユーモアなのかもしれないが…。 [review] (ナム太郎) | [投票(3)] |
★5 | 衝撃!なんて凄い作品なんだ。お決まりのパターンをすんなりと破ってくるジュノの度胸には感心する。 [review] (かねぼう) | [投票(3)] |
★4 | 地を這う虫の恨み。 [review] (おーい粗茶) | [投票(3)] |
★5 | 暗い場所から明るい場所を見るそれはそれは不安の抜けない物語。 [review] (あき♪) | [投票(3)] |
★4 | やっぱラストって重要だな [review] (クワドラAS) | [投票(3)] |
★5 | つ、疲れた・・・。「未解決」というオチが用意されていると判っているのに、引き込まれてしまう。なんとエネルギーある映画だろう。「韓国」というだだっ広い部屋で起きた、密室殺人。ホントに息が詰まります。 (FreeSize) | [投票(3)] |
★4 | 良く出来た映画だった。が。(2004/05) [review] (秦野さくら) | [投票(3)] |
★5 | これは『ダーティ・ハリー』のパロディだ。 [review] (寒山拾得) | [投票(2)] |
★5 | 冷静な人間を狂気に駆り立てるもの。自分の中に湧き上がる不穏で強烈な感情に,どう向かい合えばいいかわからない。 [review] (uswing) | [投票(2)] |
★3 | お願い、映画なら・・・ [review] (あちこ) | [投票(2)] |
★3 | 「こいつこそ犯人か!?」と思わせてはガックリの繰り返し。まあ実話だから、と言っちゃあそれまでですが、(不謹慎かもしれないけど)劇映画にはある種のカタルシスを求めたい私には物足りなかった。 (takamari) | [投票(2)] |
★4 | 殺人の追憶が今も男たちを苦しめる。[イイノホール (試写会)/SRD] [review] (Yasu) | [投票(2)] |
★4 | ソウル五輪を夜遅くまで見て、長崎市長銃撃事件を近所で体験し、高熱でうなさがれながら昭和の終焉を迎えたあの時代に、韓国ではまだあのような前時代的な捜査が行われていたと言う事にまず驚いた。 [review] (ごう) | [投票(2)] |
★0 | ポスター左側の人が蛭子さんに見えて仕方有りません (佐保家) | [投票(2)] |
★4 | この映画は,韓国映画の中でもひどく湿っている. [review] (samurai) | [投票(2)] |
★5 | 現在の私が「過去に試される」「未来」であり「今」が「現在」であることを、「映画内での今」が「画面内の空間」を越えて「映画外の今」に突き付けるリアリティがあります。(いや、「憑く」です。現在は過去に呪われています。) (Ikkyū) | [投票(1)] |
★5 | 『セブン』よりずっとすげえ!序盤の笑いが徐々に凍りついていき、ラストで背筋が寒くなる展開、構成も完璧。見事! [review] (イリューダ) | [投票(1)] |
★5 | 作品に描かれる連続殺人事件は、当時韓国を飲み込んだ巨大なうねりの一部分でしかない。だから解決できない。 [review] (パグのしっぽ) | [投票(1)] |
★4 | 隣国では、こんな杜撰な捜査をしていたのだろうか?と失笑モノの出だしだが、
これが本当だったら冤罪多数・白痴差別なわけで、ある意味空恐ろしくなった。
言動を抑圧する感情的な暴力の社会に、理性という知の風が吹き、やがて洗練はされてるものの閉じたPCの世界に移行していく時代の変化も表現してて、面白い。 (Linus) | [投票(1)] |
★4 | 「検死と焼肉」みたいなブラックなユーモアと共に、あくまで日常の空気とリズムの中で「正常」と「異常」を転がし、軽く戯れてみせる前半部から [review] (くたー) | [投票(1)] |
★4 | 答えのない殺人事件を題材にしたことで、安易に犯人探しに固執することなく、思う存分に刑事たちの揺れ動く葛藤を描くことに成功した。中盤以降、緊迫感が心を離さない、重厚な人間ドラマとして評価したい。 [review] (Keita) | [投票(1)] |
★4 | 犯人像は・・・? [review] (RED DANCER) | [投票(1)] |
★4 | 韓国人、いつもハイだよねえー。あんな飛び蹴り出来る人って、日本人にはあんまりいないよ。フユソナとかユンソナとか言われてる人は猫かぶってるね! [review] (MM) | [投票(1)] |
★4 | よく言われることだけど、暴力は何の解決にもならないどころか、かえって事態を悪くするってことの見本みたいな映画。 [review] (googoocat) | [投票(1)] |
★4 | スリルでもサスペンスでもない。どうしても犯人を捕まえられない刑事たちの苛立ちを描く記録である。4.0点。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票(1)] |