[コメント] ビッグ・フィッシュ(2003/米)
そしてやっぱり人は、「ホントウ」に感動する。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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人は決して、単なる嘘偽りに感動するのではなく、その中に立ち表れる「自分自身の現実との連鎖」に心揺さぶられるのではないかと思う。病院脱出劇で落涙を押さえられないのは、そこに父と息子ふたりの万感の想いが乗っかっているからだ。フィクションは、良い意味であくまでもノンフィクションに従属する。
もしも親族の一人として、彼の葬儀に参加していたならば、感じるのは決して失望ではなく、「驚きと感動」だったろう。「あああ、ホントウに、大男も、団長も、詩人も、双子も、魔女も少女も居たのだなあ!!」と。虚構の海の中に「真実のかけら」を見つけ出す瞬間は、虚構を味わう上でもっとも大きな喜びであり、そのために自分は、いくつもの虚構の扉を開くのだ。
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