[コメント] ベスト・フレンズ・ウェディング(1997/米)
普通のラブコメと思わせて、意図的にことごとく定石をハズしてる。普通ならディアスの役は性悪な娘だろうし、最後は…(以下ネタバレ)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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最後は、彼が結婚式の途中で急にジュリアを愛してると気づいて、劇的な逆転優勝とか。
それじゃなかったら、ジュリアの親友がゲイの設定じゃなくて、実は彼女をひそかに好きだけど協力してる。で、最後フラれた彼女に告白して、2組のカップルができてバンザイとか。とにかく、普通ならよくあるつまらない話になってたと思う。
監督も脚本家も男だけど(だからこそ?)、女性をよくわかってる。ジュリアは少々おおげさに描かれたかもしれないけど、うーん、でもいるような気がする。
なんといってもディアスのキャラクターがいい。性悪じゃないけど完璧な聖母でもなく、育ちがいいからオットリしていて、教養があるからユーモアもあり、両親の愛情たっぷりでスクスク育った娘…を、ディアスが説得力のある演技で好演。人の悪意を知らずにきたから、トイレでジュリアに珍しく怒りをぶつけるシーンも可愛い。この娘あんなに人に怒ったの初めてなんだろうなーって感じで。
もちろんゲイのエベレットも最高。最後にジュリアと踊るシーンは、試写会で彼が大好評で、もっと出番を増やせという意見が多く急遽つけたしたそうですが、あのシーンで締めたからこそ、この映画がラブコメの佳作になったわけで、製作者の決断に感謝。
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