[コメント] レディ・キラーズ(2004/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
コーエン兄弟の「軽い軽い喜劇」、連続シリーズの第二弾(笑)。
2年連続、それも2作連続でコメディを撮るというのだから驚き。ディボース〜ではラブコメ、このレディ・キラーズではクライムコメディといった感じだ。
まず個人的に前作ディボーズ・ショウは全くのコーエン節を感じられないという作品だった。短期間でこの2本を観たのだが、彼らは方向転換を図っているのだろうか…?前作で肩透かしを食らった自分も、今回はかなり楽しんでしまったし、よくよく考えてみれば、ここまで純粋なコーエン喜劇はかつて無いはずだ。ビッグ・リボウスキにしろオー・ブラザー!にしろ緻密な脚本が濃いドラマ性を物語っている。
対してレディ・キラーズはドラマ性が非常に低い。言い換えると、チャップリンやキートンにあるような「喜劇の良さ」に尽きている。トム・ハンクスを筆頭に泥棒達のキャラクターとしての掘り下げがイマイチなことからも一目瞭然(自分、主役はアーマ・P・ホールだと思っとります)。老婆と泥棒、両者の行く末が分かるオチが全て。まさに喜劇。久々コメディのトム・ハンクスやマーロン・ウェイアンズのアホっぷり(ウェイアンズファミリーではコイツが一番)は面白すぎ、大満足だね。
金庫破りが「Ladykillers」になる展開は、これぞコーエン兄弟。単なる金庫破りにさせないところがニクい。コメディセンスもかなり光ってるし、特にガスマスク犬には爆笑。これからも定期的に喜劇を撮ってくれ〜
金庫破り映画で同じような感覚を味わいたいなら『ウェルカム・トゥ・コリンウッド』がオススメです。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (0 人) | 投票はまだありません |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。