一般ウケしそうな内容だと思うのですが、映画マニアはともかく「知る人ぞ知る渋い作品」という位置付けになっている気がします。監督の知名度がいまほどではなかったせいなのか、たしか日本公開も遅れています。

この作品、思い出すたびに泣けてくるのですが、頭に浮かぶのはラストシーンというよりまだ読まれていない手紙の内容の方。ラストシーンがあるからこそ泣けるのですが。クローネンバーグ監督たまにはまたこういうのも作ってくれないかなぁ。

監督とコンビを組んでいた音楽のハワード・ショア。今回はマイケル・ケイメンにとられちゃってる。アメリカ進出の際、外部の圧力がかかったっぽい。ま、それも当時ならではの話。いまや『ロード・オブ・ザ・リング』でアカデミー音楽賞だもんね。やるときはやると思ってたよ。うん。よかった。