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[コメント] カルメンという名の女(1983/仏)

非常に分かりやすい作品なので、ゴダールアレルギーの方々、ぜひ、ご覧に なって下さい。 でもゴダール本人出演という事で(しかも、かなりボヤいてます。)私個人としては残念なんですけどね。(顔とか知らなかったので。)
よちゃく

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず、主要3人の女優さんたちが、とってもお綺麗なんです(カルメン、クレール、ジャンの付き添いの看護師さん)。

海辺が近くなったり、離れたり、赤くなったり、岩がみえたりするんですが、これは、カルメンとジョー(ジョゼフ)の距離感をあらわしています。                                        電車が交錯するカットが挿入されますが、これは2人の心のすれ違いでしょうね。

主題はカルメンとジョーの恋物語なんでしょうが、私が気になったのはジョーとクレール(友人の妹で、楽団の一員)の関係。 カルメンとジョーが車で海辺の別荘に着くか、着かないかのシーン、突然、ジョーが警察に捕まり、裁判にかけられますが、片や、カルメンと別荘でくつろぐジョーが、次のカットでいる。 後にこっち(無事別荘に到着し、カルメンとイチャついてるジョー)の方が本筋となり、話が進んで行く事がわかります。                                      という事はジョーが逮捕されて、裁判にかけられるシーンは、誰かの妄想??と思いましたけど、該当する人物がいないのですよ! よって逮捕→裁判のシーンは、パラレルワールドである事がわかります。                                         その世界ではクレールがジョーに対して献身的に弁護しています(クレールのジョーに対する愛情が描かれる、しかも別の女の気配に嫉妬)、しかもクレール父同伴。                                                             その後のシーンでジョーは、女友達あり、でも身分不相応で付き合いに違和感、そういう事を、カルメンに言ってます。                                                クライマックスで、ジョーとクレールの再会がありますけど、クレールの「何故、ここに?、あの女ね!」の一言で終わります。                                     まあ、あの時のジョーはそれどころじゃないので、そこで終わりました。 群像劇なので、こんなもんでしょうね、時間的に。

低学歴が原因で、仕事に参加させてもらえない、しかも散々待たされて...。 仕事でもめた挙句の果て、破局。 てことは低学歴が原因で、人が死ぬラブストーリー? うわあ、くだらにゃーい(笑)、でもそういうトコがスキ!!

ラストシーンで、ジョーよりもオツム弱しギャルソンの前で死んでいく、アホなカルメン、なんてマヌケなんでしょうか、ハッハッハッハハァ〜。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ナム太郎[*]

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