小さなデータや事件の積み重ねからやがて大災害が訪れる…事前の流れは定番としてそれほど悪くないと思います。しかし"事後"となってからは「動物園から逃げ出した狼に襲われる」とか、捏造されたクーンツ的危機の連続。生き残った人々が、モールならぬ図書館に立て篭もる魅力的な設定もほとんど生かされず。

おそらくエメちゃんは大都市を竜巻やら洪水でブっ壊したかっただけで（それは全く持って正しいと思いますが）、後のことは考えてなかった、どうでも良かったのではないでしょうか。最後なんてビックリするぐらい投げ遣りなんですもの。

唯一良かったのはヒロインのエミー・ロッサム。美人で聡明なクイズ研究会のマドンナというたいへんクリティカルな役柄で、ぶっちゃけこんな娘さんとなら一緒に遭難したいと思いました。