[コメント] 怒りの日(1943/デンマーク)
ワンショットごとの確かな「意志」で一気に引き込まれ画面から目が離せなくなる。多様されるカメラの横移動は、屋内シーンではどこまでいっても“息づまり”に支配された迷宮の閉塞感をかもし、屋外の逢瀬シーンでは生と性の“息吹き”に満ちた開放感で満たされる。
タナトスからエロス、そしてタナトスへ。カメラワークによって生み出されたマクロの感情の起伏をカール・テオドール・ドライヤーは、アンネ(リスベト・モービン)の瞳の”翳り”と“輝き”の往還というミクロへ集約する。
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