[コメント] シルミド/SILMIDO(2003/韓国)
視点、主題は良く分かるんだが、訓練兵より、指揮官たちの無念さが最後のクレジットだけというのも、掘り下げが足りないのではないかと思う。こんな、漫画のような事実が実際存在していたと言うことだけで、この映画の主題は明確だから、、、。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
北朝鮮のトップを暗殺するために死刑囚を選び、三年間苛酷な養成をしていたという事実。 この事実だけで、この映画はもう既に役目を果たしている。 3年間もいれば訓令兵と指揮官の間に親近感が生まれるのは、それは当たり前の事だ。この辺りはじっくり描いており、秀逸。
しかし、そのテロ行為が中止になるあたりから、訓令兵の敵対するものとして、指揮官が構図として浮かび上がり、僕は、この指揮官たちの無念さこそ、本当はこの事件の悲劇じゃないかと思えるようになってきた。
死刑囚たちは、本来は死ぬ運命にあったという既成事実がどこか僕の頭にある。 何ら罪もない指揮官たちが、訓練兵たちからは、「国家=敵」とみなされて殺されるくだりはあまりに哀しすぎる。
この映画の最後に指揮官、訓練兵たち60名の冥福を祈る、ってなことがクレジットされていたが、この一行そのものに僕は一番感動してしまった。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (8 人) | [*] [*] [*] [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。